徳力団地

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徳力団地(とくりきだんち)は、福岡県北九州市小倉南区都市再生機構(以下「UR」とする)が展開する住宅団地で、これに因んで付けられた地名でもある。

概要

北九州市は第二次世界大戦後工業が盛んになり人口も増加し、住宅不足が深刻な状況となり、劣悪な環境下で暮らす人たちも少なくなかった。また紫川沿いにはバラックも多く建ち、治水対策の面からも問題となった。

そこで、URの前身である日本住宅公団が九州では初めて手掛ける団地開発として、当時の北九州市小倉区大字徳力・南方地域で造成・建設、1966年暮れに最初の区画が完成。以後3年余りをかけて[1]現在のエリアが出来上がった。これを契機として周辺でも宅地開発が盛んになり、徳力・南方地区では以後30年ほどの期間をかけて大規模な区画整理が行われた。

URが市内の他の地域で手掛ける物件とは異なり、建て替えを伴う大規模な再開発は行われておらず、改修等はなされているが基本構造は開発当初のままの姿を残している。総戸数は約2,400戸で、大きく2つのゾーンに分かれる。1つは中心となっている賃貸物件で、現在でもUR直轄事業として入居者募集などが行われている。もう1つは分譲物件で、こちらは旧住宅公団のその後一連の改編過程において分譲事業から完全撤退したこともあり原則購入者・並びに彼らで構成される管理組合の私有財産となる。一部の保守業務について組合がURに委託する形をとる。

団地内施設

  • レッドキャベツ徳力店
    団地が出来た当初はサニーが営業していたが、売り上げ不振などから1990年代半ばに撤退。その跡に九州への進出を始めたばかりのレッドキャベツが居抜きで入居。
  • 徳力団地商店街
  • 徳力団地集会所
  • 徳力団地診療所
  • 徳力団地幼稚園
    診療所と幼稚園については老朽化に伴い2018年度の完成を目指し建て替えが行われており、期間中は近隣に仮移転して業務を行っている。

交通

バス

団地内を西鉄バス北九州が運行。近隣を合わせた停留所は「徳力団地口」、「徳力団地北」、「徳力団地南」、「徳力公団前駅」(高速バス対応)。後述モノレール開業前はバスが唯一の大量輸送手段だった。

鉄軌条道

1985年北九州モノレールが開業、近くの国道322号上に「徳力公団前駅」がある。

周辺

小学校区は広徳小学校、中学校区は広徳中学校に属する。国道322号を挟んで東側ではURが後年「志徳団地」を造成した。URでは「守恒団地」と併せてゾーンで入居者募集をしている。

外部リンク

出典