当別町
当別町(とうべつちょう)は、北海道石狩振興局管内北東部にある町。トウベツはアイヌ語で沼から来る川を意味し、当別川を指した。主要な市街地は札幌市都心から20〜30kmほどである。自然豊かな町で、生花、米の生産が盛ん。北海道医療大学と提携して、「当別町二万人歯の健康プロジェクト」を推進するなどの活動も行っている。
Contents
地理
石狩振興局管区の北部に位置し、町域は南北に細長い。北部は山間部で石狩川の支流である当別川が青山ダム・当別ダムを経て石狩平野へと南下する。1990年9月より、『道民の森』が実現。
南部は平野地帯で、田園風景が広がる。市街地は江別市の北に位置する石狩当別駅周辺と札幌市北区寄りの石狩太美駅周辺、太美地区の北側の丘陵に位置する緑豊かな街並の住宅街・スウェーデンヒルズなどである。
- 山:ピンネシリ(1100m)、待根山(1002m)、神居尻山(947m)、隈根尻山(971m)
- 河川:石狩川、当別川、篠津運河、パンケチュウベシナイ川、材木川
- 湖沼:青山ダム・当別ふくろう湖(当別ダム)
隣接している自治体・行政区
石狩振興局
人口
当別町(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
町名の由来
アイヌ語の「トペッ(to-pet)」(沼・川)より[1]。現在の水田地帯がかつて沼だったことによる[1]。
沿革
- 江戸時代は 厚田村と共にアイヌ人との交易である。
- 1869年(明治元年) 当別町の地域が北海道石狩国石狩郡の領域となり、開拓使の管轄になる。
- 1872年 仙台藩の岩出山領主だった伊達邦直が元家臣などとともに当別での開拓を開始。
- 1882年 開拓使の廃止に伴い、当別町の領域が札幌県に含まれる。
- 1886年 札幌県が北海道庁に統合される。
- 1902年 二級町村制施行に伴い石狩郡当別村が発足。
- 1907年 一級町村制による石狩郡当別村へ移行する。
- 1947年(昭和22年) 5月3日、北海道庁が地方公共団体の北海道へ変更。7月1日、当別村が町制を施行し、当別町となる。
- 1979年(昭和54年):スウェーデンヒルズ計画の策定。市街にスウェーデン的街並みを造成。
姉妹都市・提携都市
経済
基幹産業は農業(稲作、花卉栽培)、林業。石狩支庁で米の生産量が最も多い。札幌市に近い南部の西当別近郊はベッドタウンとしても発達している。
立地企業
- 株式会社ロイズコンフェクト ふと美工場
- 株式会社玄米酵素工場
- 有限会社 浅野農場
- 株式会社ハートランド
- 有限会社むつみ屋
- 有限会社 よくばりコッコ
商工会
農協
- 北石狩農業協同組合(JA北いしかり)本所 西当別支所
郵便局
- 当別郵便局(集配局):当別町市街地・金沢・青山地区
- 太美郵便局(集配局):太美・高岡地区
※ビトエ中島地区は篠路郵便局(札幌市北区)が集配エリアとなっている。
宅配便
銀行
信用金庫
- 北海道信用金庫:当別支店
公共機関
警察
- 北警察署
- 当別交番
- 中小屋駐在所
- 太美駐在所
消防
- 石狩北部地区消防事務組合当別消防署
航空自衛隊
土木
- 札幌建設管理部
- 当別出張所
- 当別ダム建設事務所
- 札幌開発建設部
- 札幌道路事務所当別分庁舎
- 篠路地域農業施設管理所
- 当別土地改良区
- 石狩北部地区農業改良普及センター
- 北海道石狩森づくりセンター
- 石狩森林管理署当別森林事務所
教育
私立大学
- 北海道医療大学当別キャンパス
高等学校
中学校
小学校
- 当別町立当別小学校
- 当別町立西当別小学校
幼稚園
- 当別夢の国幼稚園
保育所
- ふとみ保育所
閉校した学校
交通
鉄道
- 町の代表駅である石狩当別駅を境に、南側(石狩太美・札幌駅方面)と北側(中小屋・新十津川駅方面)で性格が大きく分かれる路線である。南側は1934年に札沼南線として桑園駅-石狩当別駅間が開通し、国鉄時代末期の1980年代以降はJR北海道による輸送力強化が進められている。札幌市への通勤・通学のために利用する当別町民も多く、2012年6月には電化工事が完成した。さらに、2012年10月には、新千歳空港駅直通の快速『エアポート』が設定された。一方、北側は1935年に石狩当別駅-浦臼駅の開通により開業したが、1944年から1946年までは第二次世界大戦に伴う不要不急線の対象となって運行が休止され、現在でも南側よりも大幅に少ない列車本数での運行がなされている。ただし、北海道医療大学駅は学生の通学の便宜を図るために札幌駅-石狩当別駅間の列車の一部が延長運転され、前出の電化工事区間にも含まれている。
- 1949年6月より1955年まで、当別町中心部から青山まで当別町営軌道を運行していた。
バス
- 当別コミュニティバス(当別町内全域)
- 新篠津村営バス(ニューしのつバス、休止中[2])
かつては北海道中央バスが乗り入れており、町内路線、当別町〜江別市・新篠津村・石狩市・札幌市都心部、石狩太美駅〜栄町駅などのバスを運行していた。撤退後一部路線は町から札幌第一観光バスへの委託路線として引き継がれたが、これらはすべて後に委託先が下段モータースへ移管されている。
タクシー
- 当別圏エリア
- タクシー会社
- ホクセイハイヤー
- 平ハイヤー
道路
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
エピソード
1978年(昭和53年)の千葉真一主演ドラマ『十字路』で舞台となった[3]。町民と当別町立中小屋小学校の在校生がエキストラで出演し、撮影協力をしている[3]。
出身有名人
- 荒井聰(政治家)
- 上口利男(弁護士)
- 本庄陸男(作家)
- 柳亭痴楽(落語家)
- 佐々木丸美(作家)
- 桜井鈴茂 (小説家)
- 池内友彦(元サッカー選手)
- 新居辰基(元サッカー選手)
- 須藤慎一(フットサル選手)
- 山田英寿(アナウンサー)
- 木下繁(作家)
- 小林充(元裁判官)
脚注
- ↑ 1.0 1.1 “アイヌ語地名リスト ツキサ~トヨコ P81-90P”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). . 2018閲覧.
- ↑ 新篠津村商工会. “バス時刻表”. . 2016閲覧.
- ↑ 3.0 3.1 “十字路 第一部”. テレビドラマデータベース. . 2013-8-20閲覧.
関連項目
外部リンク
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