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府中町

ふちゅうちょう
府中町
地方 中国地方山陽地方
中国・四国地方
都道府県 広島県
安芸郡
団体コード 34302-1
面積 10.41km2
総人口 51,148
推計人口、2018年4月1日)
人口密度 4,913人/km2
隣接自治体 広島市
外部リンク 府中町 (日本語)

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町

府中町(ふちゅうちょう)は、広島県の南西部に位置する。日本の町村の中で推計人口が1番多い[※ 1]

概要

町内で、古墳時代後期の上岡田古墳が発掘[1]。平安時代から、安芸国の中心として国庁や総社が町内に置かれ[2][3]。現在でも、安芸国の三大神社の一つの多家神社が置かれるなど、歴史のある町である。

戦前は人口が10,000人にも満たない町であったが、戦後、広島市のベッドタウンとして急速に宅地化が進み、人口が急増した。昭和30年代後半に20,000人、同41年に30,000人、同45年に40,000人を突破し、同62年には50,000人を突破して以来、現在に至るまで50,000人台を維持している[4]単独市制条件を満たしており、市制施行が検討されているが時期など具体的な計画は未定である。

なお、可住地面積は僅か約6km2[5]であり、実質の人口密度は約8,500人と三大都市圏沖縄県那覇市などに匹敵する高さである。

平成22年の国勢調査では人口は50,442人であった[6][※ 1]

同じ広島県にある府中市のほか、竹原庄原大竹安芸高田江田島の各市よりも人口が多い。

自動車メーカー『マツダ』の本社が所在する企業城下町であるため、主要産業はマツダ及び、その関連会社である。以前はキリンビール広島工場があったが、現在はイオンモール広島府中(キリンビアパーク広島内)になっている。

なお、東京都には「府中市」(武蔵府中)があり、また同じ広島県にも「府中市」(備後府中)があるが、本稿の府中町も旧国名を冠して「安芸府中」と呼んで区別される。 詳細は「府中」を参照の事。

地理

太田川デルタの東端に位置し、南部は平坦であるが北部は丘陵地となっている。

名所・旧跡

以前、国府が置かれたことにより、それにゆかりのある旧跡が多い。

名所
旧跡
  • 多家神社(えのみやじんじゃ) - 境内にある宝蔵は広島城から移設された建物で、県の重要文化財に選定されている。
  • 今出川清水(出合清水) - 1984年に名水百選に選定された。
  • 田所屋敷跡(田所明神社) - 平安時代から鎌倉時代の有力在庁官人の邸宅跡で、『田所文書』は県の重要文化財に選定されている。
  • 道隆寺 - 『薬師如来坐像』は県の重要文化財に選定されている。
  • 府中出張城
  • 龍仙寺
  • 総社跡
  • 石井城跡 - 後醍醐天皇の“建武の新政”にて功績を立て、勤皇軍として湊川の戦いに決死の覚悟で挑み、尊皇家として名を馳せた在庁官人、石井末忠の居城跡。後に石井末忠は日本民族の中心を“万世一系の皇室”に求める「皇国史観」や天皇に忠義を尽くす「勤皇思想」の精神的指導力となった。城跡には石井末忠を顕彰する碑が建立されている。石井末忠が戦死した湊川兵庫県神戸市)には、地名として石井町や石井橋などが由来として残っている。

隣接している行政区

1975年までに、隣接自治体が全て広島市と合併。1980年に広島市が政令指定都市に移行したことで、東区南区安芸区が隣接行政区になっており、広島市に四方を囲まれている。全国で唯一、周りを1つの市に囲まれている町である[※ 2][7]

周辺町村が広島市に合併するまでは、矢賀村(1929年4月1日合併、現・東区)、瀬野川町(1973年3月20日合併、現・安芸区)、温品村(1956年3月31日に福木村と合併し安芸町になる)および安芸町(1974年11月1日合併、現・東区)、船越町(1975年3月20日合併、現・安芸区)に隣接していた。

広袤(こうぼう)

国土地理院の全国都道府県市区町村別面積調によると、府中町の面積は10.41平方キロメートルである[8]

国土地理院によると[9][10]府中町の東西南北それぞれの端は以下の位置。北端は高尾山の北東約570m、東端は高尾山の東約1350、南端は西日本旅客鉄道(JR西日本)山陽本線向洋駅の東南東約489m青崎第3踏切付近、西端は西日本旅客鉄道(JR西日本)芸備線矢賀駅の南南西約427mである。また、2010年国勢調査結果に基く人口重心[11]は八幡2丁目13付近である。

  北端
東経132度31分52秒北緯34.42167度 東経132.53111度34.42167; 132.53111 (府中町最北端)
人口重心
東経132度30分37.08秒北緯34.3901806度 東経132.5103度34.3901806; 132.5103 (府中町人口重心)
西端
東経132度29分44秒北緯34.39556度 東経132.49556度34.39556; 132.49556 (府中町最西端)
町役場
東経132度30分16秒北緯34.3925度 東経132.50444度34.3925; 132.50444 (府中町役場)
東端
東経132度32分27秒北緯34.41778度 東経132.54083度34.41778; 132.54083 (府中町最東端)
 
南端
東経132度30分40秒北緯34.37472度 東経132.51111度34.37472; 132.51111 (府中町最南端)
 

行政

人口

府中町(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

姉妹都市・提携都市

教育

「☆」は町の施設でない物

小学校

中学校

高等学校

専門学校

  • 古沢学園専門学校広島自動車大学校☆(本町)
  • 古沢学園広島製菓専門学校☆(本町)
  • 古沢学園専門学校福祉リソースカレッジ広島☆(石井城)

公共施設

「☆」は町の施設でない物

公民館
  • 府中公民館(本町)
  • 府中南公民館(桃山)
博物館
  • 府中町歴史民俗資料館(府中町本町)
  • マツダミュージアム☆(広島市南区にあるが、入場は町内の本社に行く必要がある。宇品第一工場に隣接)
複合施設
  • 安芸府中生涯学習センターくすのきプラザ(大通。図書館、多目的ホール、運動施設、教育委員会)
  • 府中南交流センター(鹿籠。行政サービスコーナー、老人集会所、児童センター)
  • 総社会館
主要な公園・運動施設
主要な医療機関
主要な老人介護施設
  • 福寿館
  • ふれあい福祉センター
  • チェリーゴード☆

合併問題

広島市が周辺の町村を次々と編入合併したことで、1975年3月20日に船越町(現:広島市安芸区船越)が広島市に編入されて以降、周囲を広島市に囲まれる形となっている[※ 2][7]

広島駅から車で5分〜10分程度の至近距離にある府中町においても、広島市との合併計画が幾度となく持ち上がっている。2002年に行われた住民投票では、投票率59.14%(有権者数37,960人、投票者数22,449人)で、有効投票数22,391票の内、広島市との合併11,175票(49.9%)、単独市制施行6,383票(28.5%)、町制の存続4,833票(21.6%)となり[13]、広島市合併票が半数弱を占めたものの、単独市制施行と町制の存続を足した単独行政票が半数強を占めている。

マツダの本社があり、また現在は無くなったもののかつては麒麟麦酒広島工場もあったことから、巨額の法人税が自治体に入るため広島市との合併を町議会・住民投票などで拒否してきたという歴史がある。

同じ安芸郡の海田町にも、陸上自衛隊第13旅団司令部やマツダ関連企業が立地しているという、似たような経緯がある。

歴史

産業

その他、野村乳業が町内に拠点を、ジュンテンドーが営業本部を置いている。以前はキリン堂薬局ポプラ完全子会社)も町内に拠点を置いていた。

交通

鉄道路線

山陽新幹線が当町内の中心部を貫いているが、駅はない。

バス路線

  • 広電バス - 2番系統の路線が県庁から府中町内各所へ路線運行している[14]
  • 広島バス - 29番系統の一部の路線が広島バスセンターから、府中町内を通過している[15]
  • 芸陽バス - 郊外型バスが一部停まる。
  • 府中町営つばきバス - イオンモール広島府中を始発とし、町内を左回り・右回りの2系統で循環し、イオンモール広島府中へ戻る。1乗車につき100円均一料金。PASPYの利用も可能。

道路

国道

  • 町内に一般国道は通っていない。

高速道路

県道

府中町内の西国街道

船越町の接続部からスパーク浜田店までは県道161号およびそれに平行して通っている小道が、スパーク浜田店から府中土橋までは、県道84号に平行して通っている小道が西国街道になる。府中土橋を抜けたら再び広島市内になる[16]

祭事・催事

  • 山田の牛追い祭(毎年4月)
  • かっぽ祭り(毎年10月)
  • 府中つばき祭り(毎年10月)

出身有名人

その他

  • 郵便番号は以下の通りとなっている。
  • 市外局番は広島市と同じ082。市内局番は以前は281、282、283、284、285、286、287(広島大州収容局)が多く使用されていた。これは広島市南区の一部と同じである。現在は581、582、890(広島大州収容局)なども使用されている。旧市外局番は広島市と同じ0822。これらから広島市と府中町は電話番号の上でも一体化している(同じ安芸郡でも海田町の旧市外局番は08282)。

脚注

注釈

  1. 1.0 1.1 推計人口において長らく、町の中で当町が全国1位(参照)、岩手県岩手郡滝沢村が村の中で全国1位(参照2)であり、町村合わせると滝沢村が第1位、当町が第2位だった。2014年1月1日に滝沢村が市制施行して滝沢市となったため、同日以降、町村合わせて当町が全国1位となった。その後同年11月1日宮城県黒川郡富谷町に抜かれ、全国2位になったが、富谷町が2016年10月10日に市制施行して富谷市となったため、同日以降、町村合わせて当町が再度、全国1位となった。
  2. 2.0 2.1 1991年5月1日に静岡県浜名郡可美村浜松市に編入合併されて以降、全国で唯一の例となっている。

出典

参考文献

  • 『ひげの梶さんと西国街道を歩こう!広島県内コース』(南々社・梶本晃司、蒲田知美) ISBN 978-4931524156

外部リンク