婿取婚

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婿取婚(むことりこん)とは、男性)が女性)に嫁ぐ形態の結婚の事である。「女婿」・「娘婿」の表現の場合は、単なる「娘の夫」や「むすめむこ」の意味で使用される場合もある。

概要

  • 結納金は妻側から夫側へ支払われる(ただし、近年は婿取り婚でなくとも結納自体を行わないケースが増えている)。
  • 妻が戸籍の筆頭者となるので、は夫が妻の名字に改姓する。また、夫が筆頭者となり妻の両親の養子となる場合もある。
  • 日本での婿取り婚の割合は初婚同士では夫婦全体の約3%(33組に1組)と言われているが、夫婦とも再婚の夫婦では9%(11組に1組)、夫または妻のどちらか一方が再婚の場合で11%(9組に1組)、というデータもある。
  • 妻側から婿を希望しても、夫側が改姓を望まないことも多く、そのことから選択的夫婦別姓制度の早期導入を求める声がある。

婿取婚の著名人

付記

本項の内容は、法的に定められた制度ではない。旧民法の家制度の名残による点が大きいものと見られる。

  • 結婚における戸籍上の扱いは、既にある戸籍に入る(迎える)のではなく、夫婦の戸籍を新設するものである。
  • どちらが戸籍筆頭者であろうが、本籍地がどこであろうが(新本籍地がどちらの旧本籍地であろうが)、それによってその後の家庭環境が決まるわけではない。
  • 単に結婚後の姓を妻のものにしたことのみを以って、夫が婿養子と呼ばれることも多いが、婿養子は妻の親の養子となる手続を伴うため、この表現は適切ではない。

脚注

関連項目