夏油温泉

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真湯(しんゆ)と川向いの目の湯

夏油温泉(げとうおんせん)は岩手県北上市(旧国陸奥国、明治以降は陸中国)にある温泉北上市西部、焼石岳中腹の渓谷にある。交通の不便さから秘湯のひとつに挙げられる場合が多い。

アクセス

北上市街から山の中の一本道(岩手県道122号)を渓谷沿いに車で1時間ほど上ったところにある静かな温泉である。 公共交通機関では、かつては北上駅から岩手県交通路線バスを運行していたが、2015年11月に廃止された。 冬場は夏油高原スキー場から先の道が通行止めとなるため行くことは出来ない。

泉質

温泉街

2軒の旅館が存在する。露天風呂への通りの両側には、湯治棟や売店、食堂、マッサージ屋などがひしめき合い、さながら街並みのような光景を形成しているのが大きな特徴である。

各旅館に内湯がある他、渓谷沿いに「元湯夏油」が管理する露天風呂群が並んでいる。それぞれの浴槽の底または横から湯が湧き出している。日帰り入浴も可能だが、混浴と女性専用の時間帯が設定されている。

夏油温泉の石灰華」は、1941年に国の天然記念物1957年には国の特別天然記念物に指定された。この石灰華(通称:天狗岩)周辺では野湯を楽しむ事も出来る。

歴史

発見は850年以上前。開湯伝説によれば、平家の落人の末裔、高橋四郎左衛門が巨大な白猿と戦った翌年、その猿が気になって山中深く入った際に、温泉で傷を癒している姿を見て発見したとされる。「夏油」という名称については、アイヌ語のクッ・オ(kut-o 崖のあるところ)が語源であるとする説がある。

昭和40年8月9日国民保養温泉地に指定。

関連項目

脚注


外部リンク