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境港市

ファイル:SakaiminatoCity.jpg
境港市空撮画像

境港市(さかいみなとし)は、中国地方の北部、鳥取県の西部の日本海側の重要港湾として栄えてきた街である[1]

白砂青松の続く弓ヶ浜半島は東南にそびえる大山を背景に風光明媚な景観を呈しており、「日本の白砂青松100選」や「日本の渚100選」に選ばれている。

日本の著名な漫画家水木しげるの出身地でもあり、代表作の『ゲゲゲの鬼太郎』に登場するキャラクターの銅像がならぶ水木しげるロード、市が発行する住民票の写し[2]の透かしに『ゲゲゲの鬼太郎』に登場するキャラクターが使われていること、境線に「鬼太郎列車」が運転されていることでも有名である。

境港市は鳥取県内で最も人口が少ない市であるが中国地方で最も面積が狭く、人口密度山陰地方最多である。

地理

砂州である弓ヶ浜半島の北端に位置し、三方を中海日本海、これらを繋ぐ境水道とに囲まれている。境水道を隔ててまたは江島大橋を渡り、島根県松江市(旧美保関町・旧八束町)と接する。砂州上にある土地で、平均海抜2mと非常に平坦である。

隣接する自治体

町名

人口

境港市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

歴史

古代~奈良・平安時代

縄文期から古墳期にかけての遺跡は比較的多い。

奈良時代ごろには、境港あたりは『出雲国風土記』にみる「夜見島」に該当する。奈良・平安時代には流砂の堆積により米子地域と陸続きとなり、室町時代の応永5年(1398年)の『大山寺縁起絵巻』では弓が浜半島が描写されている。島根半島沖の隠岐島後鳥羽上皇後醍醐天皇が流された配流地として知られるが、市域でも両天皇に関係する伝承が残されている。

室町期~戦国期

室町期には島根半島に出雲守護代京極氏の一族である尼子氏が台頭し、応仁・文明の乱においては山名氏との合戦を繰り広げた。戦国期には兵糧米の陸揚げ地・水軍停泊地として重要な位置を占め、毛利氏はじめ戦国大名の軍事拠点、政争の地となった。

江戸時代

江戸時代には早くから鳥取藩の御番所がおかれ文化年間以降には御廻米役所や鉄山融通会所も設けられ安来の鉄を諸国に分配する千石船の往来に賑わった。明治以後は日本海国内航路の要衝として栄え、1896年には貿易港に指定され朝鮮半島の釜山、仁仙、元山との大陸貿易も行われた。

境港町発足

昭和29年(1954年)7月29日、境町役場において合併調印式が行われた[3]。調印式は県西部地方事務所長(代理)立合いのもと、六人の町村長(境町は松下助役)が合併申請書ならびに調印書に署名なつ印を行い、ここに境港町が発足した[3]。合併申請は8月2日の臨時鳥取県議会に上程可決され8月10日新町発足の運びになった[4]

境港市発足

合併の段階で市制施行が要望されていたが、人口が2万9746人と規定の3万人をわずかに割っており、市制施行は次期国勢調査の結果を待つことになった[5]。第八回国勢調査は昭和30年(1955年)10月1日実施され、境港町の人口は3万3256人で規定の人口を満たした[5]。4月1日、市制に移行し境港市が発足した[5]

近年、環日本海時代の一躍を担う国際貿易港としての整備拡充が着実に進んでいる。

年表

- 承久の乱により後鳥羽上皇が隠岐へ配流される。この地に立ち寄った伝承がある。
- 境松の合戦が起こる。
- 尼子経久伯耆へ侵入、伯耆一円尼子領となる(大永の五月崩れ)。ただし、近年の研究では否定されている。
- 鈴垂城主亀井能登守、高松の地で杉原盛重の兵の奇襲を受け、境の地で自害したと伝える。
- 吉川広家伯耆西三郡東出雲隠岐12万石を領し、米子湊山に築城をはじめる。戦国時代末から近世初頭にかけて弓浜半島の各地に武士が帰農し、開発と村づくりが始まる。
- 曲り松村から福定村と改称
- 上道村の支村鼻(現・花町)に御回米役所設置
- 境村に鉄山融通会所を設置。
- 境御台場が築かれる。
- 隠岐騒動が起こり中野村出身の鳥取藩士景山龍造和解に努める。
9月 - 境村、上道村支村・鼻(現・花町)をあわせて境町となる。
- 境町人力車が走る。郵便取扱所設置。
6月 - 血税一揆起こり弓ヶ浜に騒動波及。
8月 - 三菱汽船、神戸下関→境港→函館間を就航。
1月 - 境町入船町に境測候所開設。
4月 - 上道村に12ヶ町村組合立弓浜高等小学校設立(初代校長村上龍
10月1日 - 町村制施行により、会見郡境町渡村外江村上道村、下浜村(余子村)、中浜村が発足。
3月29日 - 郡の統廃合により、会見郡から西伯郡に変更。
10月 - 境港、外国貿易港に指定される。神戸税関境支署設置。
7月 - 大阪船舶司検所境支所開所(中国海運局境支局の前身)設置。
11月 - 境~御来屋(現 西伯郡大山町)間に鉄道(現 JR境線、山陰線)開通。
- 皇太子(大正天皇行啓。境港、全国重要港湾(全国で12港)の1つに選定。
- 上道村、町村自治優良につき内務大臣表彰を受ける。
8月 - 島根県八束郡漁民他の入漁を拒絶し、弓浜漁民との関係険悪となる。弓浜町村長対策を協議、稲賀龍二代表両県漁場紛争解決策を県庁に要請。境町電灯ともる。
- 境線に余子駅設置 このころから弓浜で白ねぎ栽培始まる。
1月 - 桜町(現・栄町)の遊郭より出火「境町大火」 全焼338戸。
4月 - 玉栄丸爆発事故山陰地方で最大の戦災となる。
11月1日 - 外江村が町制施行。西伯郡外江町となる。
11月 - 昭和天皇行幸 境町台場、渡村授産所等御視察。
- 境線に中浜駅上道駅設置。
8月10日 - 六か町村が新設合併。西伯郡境港町となる。
4月1日 - 境港町が鳥取県下で4番目に市制を施行して、境港市が発足。 人口33,256人。
11月 - 境港市自治庁長官表彰。
5月 - 済生会境港病院起工式 高松宮来境。
10月 - 神戸植物防疫所境港出張所開所。
5月 - 高松宮来境。
5月 - 昭和天皇香淳皇后行幸啓 木工団地、境港外港等視察。
8月 - 皇太子(今上天皇)夫妻行啓。中海地区新産業都市に指定。
7月 - 外港埋立地完成。
1月 - 外港埋立地を昭和町と命名
4月 - 広島入国管理事務所境港出張所開所。
2月 - 常陸宮夫妻来境する。
9月 - 湊町、元町誕生。
2月 - 誠道町誕生。
8月 - 北朝鮮から初の貨物船「万景峰号」入港。
7月 - 皇太子夫妻行啓 新屋町県立工業試験場境港分場と中野町工業試験場「ゆみはま」の浜がすり見学。
8月 - 佐斐神地区244戸幸神町へ集団移転開始。
5月 - 麦垣町、財ノ木町、三軒屋町誕生。
8月 - 高松宮夫妻来境。
2月 - 美保町誕生。
3月 - 礼宮文仁親王、市内の水産施設見学。
2月 - 清水町、芝町誕生。
4月 - 高松宮を迎え済生会境港総合病院改築竣工式挙行。
10月 - 昭和天皇行幸 境漁港、山陰アシックス工業を視察。
- 漁獲水揚げ量日本一。
- 秋篠宮夫妻来境する。手づくり郷土賞に水木しげるロード選ばれる。山陰・夢みなと博覧会開催。
- 皇太子徳仁親王夫妻行啓
- 世界妖怪協会により「怪遺産」の第一回選定地に境港市が選ばれる。
- 国際定期貨客船 - DBSクルーズフェリー就航。

行政

市長

  1. 足立実 - 昭和29年(1954年)9月5日~[6]
  2. 柏木整一郎 - 昭和41年(1966年)9月5日~[6]
  3. 安田貞栄 - 昭和53年(1978年)9月5日~[6]
  4. 黒見哲夫 - 平成元年(1989年)12月10日~[6]
  5. 中村勝治 - 平成16年(2004年7月26日~ 4期目

助役

  1. 松下勇三 - 昭和29年(1954年)12月1日~[6]
  2. 福田繁雄 - 昭和41年(1966年)12月6日~[6]
  3. 榧野利雄 - 昭和53年(1978年)12月4日~[6]
  4. 黒見哲夫 - 昭和61年(1986年)12月5日~[6]
  5. 佐々木昭 - 平成2年(1990年)1月6日~[6]

収入役

  1. 荒木泰世 - 昭和29年(1954年)12月1日~[6]
  2. 景山善次郎 - 昭和41年(1966年)12月6日~[6]
  3. 渡辺呤二郎 - 昭和53年(1978年)12月4日~[6]
  4. 大田展夫 - 昭和56年(1981年)1月17日~[6]
  5. 佐々木周治 - 昭和61年(1986年)12月5日~[6]
  6. 南家完治 - 平成2年(1990年)12月5日~[6]

官公庁

立法

市議会

経済

ファイル:Sakai Minato -01.jpg
境港に停泊する漁船。境港は日本海側有数の漁港である。
ファイル:境港本町アーケード商店街2.JPG
境港本町アーケード商店街。

境港市は、水産資源に恵まれ漁港としても1973年特定第三種漁港に指定され商港、漁港として日本海有数の港に躍進した。また、その一方で1946年には重要港湾にも指定され、さらに1966年には境港の背後地一帯が中海地区新産業都市に指定され臨海型工業開発の拠点的性格を強めている。

商工会議所

店・企業

ファイル:Sakaiminato Mizuki Production Chugoku Branch 1.JPG
水木しげるが幼少を過ごした地に建つ
水木プロダクション 中国支部
  • (株)石橋造船鉄工所
  • (有)いけびんストーア
  • (有)板倉博商店
  • (株)上野水産
  • (株)岡田商店
  • (株)海産物のきむらや
  • (有)柏木精麦製粉所
  • (株)門永水産
  • (株)カワバタ印刷
  • (株)きさらぎ
  • 木村産業(株)
  • 共和水産(株)
  • (株)小林商店
  • (有)境家具販売所
  • (有)酒井商店
  • 境港魚市場(株)
  • 境港海陸運送(株)
  • 境港土建(株)
  • 境港緑化建設(株)
  • (株)さかいみなと貿易センター
  • 境港魚凾(株)
  • (株)澤井珈琲
  • 山陰コンクリート工業(株)
  • 山陰冷蔵(株)
  • (株)島谷水産
  • (株)昭和船具店
  • (有)葬仙
  • 大幸(株)
  • (株)タナカ技建
  • (合資)第弐商会
  • (有)中西一郎商店
  • (株)日新
  • (株)大伸水産(現・(株)大新)
  • 千代むすび酒造(株)
  • 鳥取罐詰(株)
  • 堀田石油(株)
  • (有)増谷慶一郎薬局
  • (有)松本組
  • (株)港タクシー
  • 水木プロダクション 中国支部

かつて存在した店・企業

姉妹都市・提携都市

国内

海外

かつての姉妹都市・提携都市

地域

教育

小学校

中学校

高等学校

医療機関

交通

ファイル:Ferry Shirashima at Sakaiminato, -March 2009 a.jpg
境港に到着したフェリーしらしま

空港

国際航路

(2009年6月就航・週2便)

鉄道

  • 中心となる駅:境港駅

路線バス

道路

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

国指定文化財

県指定文化財

  • 西東の「ゴヨウマツ」(渡町)- 西東(サイトウ)とは渡部家の屋号
  • 弓浜絣(ゆみはまがすり)

市指定文化財

  • 芋代官碑(外江町
  • 補岩寺の阿弥陀如来座像(外江町)
  • 庄司家母屋・茶座敷及び庭園(渡町
  • 渡先賢碑(渡町)
  • 門脇重綾遺品(渡町)
  • 日御碕神社 社殿(渡町)
  • 景山家墓地(中野町
  • 正福寺の地引網絵馬(中野町)
  • 正福寺の榧の木(中野町)
  • 上道神社社叢(上道町
  • 外江補岩寺毘沙門天像(外江町)
  • 瀬崎阿弥陀仏応安四年造仏銘記及び棟札(朝日町
  • 上道稲賀家 うりけん状(上道町)
  • 中野佐々木家 ほりあけ状(中野町)
  • 清水町のこしき・かまど・土器郡(中野町)
  • 財ノ木町の才ノ木(財ノ木町)
  • 井田磐山墓とその遺品(小篠津町
  • 恵美須神社の道標石(外江町)
  • 北前船船員墓碑群(中野町)
  • 大港神社の手水鉢、石鳥居、長明燈一対(栄町
  • 記念碑(山陰鐡道発祥地)(馬場崎町
  • 板碑群(馬場崎町)
  • 外江村 下札(外江町)
  • 松尾芭蕉の句碑(中野町)

神社

  • 日御崎神社(渡町)
  • 白尾神社(外江町)
  • 大港神社(栄町)
  • 上道神社(上道町)
  • 余子神社(竹内町
  • 幸神神社(幸神町
  • 福定神社(福定町

寺院

  • 補岩寺(外江町)
  • 光祐寺(馬場崎町)
  • 大祥寺(渡町)
  • 正福寺(中野町)
  • 龍泉寺(小篠津町)
  • 大同寺(竹内町)

レジャー

観光

特産品、名産品等

祭り

伝統芸能

  • 大漁太鼓

コンサート・コンベンション施設

出身人物

政治家

実業家・政治家

官僚

実業家

文化人

医師

教育者・学者

芸能人

スポーツ

その他

ゆかりある人物

その他

  • 市名の読みは「さかみなと」であるが、略して「さか」と呼ばれることも多い。かつての境村、境町の読み方の名残である。
  • 中浦水門-1974年から2005年まで存在していた水門
  • 境港妖怪検定

電話

市外局番は、0859 となっている。

郵便

郵便物の集配は、以下の郵便局が行っている。

脚注

  1. 『境港 昔と今』1頁
  2. 住民票の写しについては住民基本台帳ネットワークに参加している自治体に住民票をおいていれば、境港市以外の住民でも『ゲゲゲの鬼太郎』の透かしが入った住民票の写しを入手できる。ただし運転免許証などの身分証明書が必要。
  3. 3.0 3.1 『境港市三十五周年史』) 平成3年、117頁
  4. 『境港市三十五周年史』) 平成3年、120頁
  5. 5.0 5.1 5.2 『境港市三十五周年史』) 平成3年、133頁
  6. 6.00 6.01 6.02 6.03 6.04 6.05 6.06 6.07 6.08 6.09 6.10 6.11 6.12 6.13 6.14 『境港市三十五周年史』) 平成3年、138頁
  7. 7.0 7.1 7.2 7.3 7.4 7.5 7.6 7.7 7.8 7.9 面谷友太郎 編『境港要覧』(大正6年)32頁
  8. 8.0 8.1 8.2 8.3 面谷友太郎 編『境港要覧』(大正6年)31頁

関連項目

外部リンク