唐人おどり

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唐人おどり(とうじん-)は、異国風の衣装を身にまとい異国風の楽器の音にあわせて踊られる日本の伝統芸能のひとつ。「唐人」とは外国人の総称であり必ずしも中国のみを指しているわけではない。また地方によって様々なバリエーションがある。

かつては多くの地域で行われていたとされる唐人踊りだが、現在では三重県鈴鹿市東玉垣町の唐人踊り、岡山県瀬戸内市牛窓町の唐子踊り、三重県津市の唐人行列が残るのみである。岡山県瀬戸内市牛窓町の唐子踊りは、1960年(昭和35年)8月23日岡山県の重要無形民俗文化財に指定された[1]

起源

起源については諸説ある。

  • 長崎の唐人屋敷に居留していた中国人たちの演じる芸能が各地に伝わったとする説
  • 瀬戸内市牛窓町の唐子踊りの起源については、以下の諸説がある[2]
    • 三韓起源説、神功皇后が三韓からの凱旋のときに始まったとする説。
    • 朝鮮通信使起源説、朝鮮から通信使が渡来したときに伝えたとされる説。
    • 中国起源説、唐子踊りの歌は中国語で解釈することができるという説。
    • 地元創作説
  • 琉球使節朝鮮通信使に随行していた楽隊や曲芸師などを模したとする説
  • 文禄・慶長の役によって連れてこられた朝鮮人捕虜が伝えたとする説
  • 南蛮人(ヨーロッパ人)の風俗に影響を受けている説[3]

どの説が主流であるかについても地域によって様々であり未だ決定的なものは存在しない。

脚注

参考文献

  • 西川宏 『唐子踊り』 牛窓町、1979年。

関連項目