操作

原罪

げんざい
original sin

罪には法律上の罪と精神的あるいは宗教的な罪とがあるが,原罪は後者に属するキリスト教的な概念で,自罪と対置される。キリスト教はユダヤ教の影響下に,人類の始祖アダムの堕落物語 (創世記3章) を聖書的典拠として,すべての人間は人祖の罪を負い,生れながらにして罪のなかにあり,それから脱出する自由を自分ではもたないと説く。これが原罪である。原罪の観念はパウロやアウグスチヌスらによって強調され,そこからの救いは神の恩恵にのみよるとされた。原罪からの解放は,カトリックでは信仰のしるしである洗礼の秘跡に,プロテスタントではキリストの贖罪とキリストへの信仰のみ (ソラ・フィデ) によるとされる。