千光寺公園

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千光寺公園(せんこうじこうえん)は、広島県尾道市千光寺山にある公園日本さくら名所100選の一つ。

概要

1894年明治27年)に千光寺の当時の住職の多田實圓和尚が尾道市内に遊園地の少ないことを憂い、併せて当山の参詣者誘致のため公園の設置を企画し、檀家総代および有志と相計り、同年4月11日寺領の畑・山林・宅地、計1,347坪をもって公園敷地に充当し起工に着手した。以後、協力者の献身的な奉仕のもと、長年の歳月と巨額の篤志金を投入して「共楽園」を完成させた。

1903年(明治36年)2月24日、寺領の「共楽園」敷地を尾道市に寄附し、後に「千光寺公園」と改称され今日に至る。(現在は千光寺所有地のうち約一万坪は公園敷地として尾道市に管理を委託している)

4月のソメイヨシノが咲く時期には「桜の名所」として紹介されている。また、園内には尾道市立美術館NHK尾道放送局跡に建設)や遊歩道(文学のこみち)があり、かつては遊園地(千光寺山グリーンランド)があった。

1951年昭和26年)の広島国体ではボクシングソフトボール会場、1989年(平成元年)の海と島の博覧会ではサブ会場(共催会場)となった。

主な施設・名所

尾道市立美術館
各種の企画展・特別展が行われる他、当市にゆかりの深い画家小林和作の作品も常設されている。
かおり館
各種展示が行われることがある施設。かつて菊人形展が行われていた頃はその主会場だった。
山頂展望台
360度見渡すことができる展望台。東に尾道大橋新尾道大橋、南に尾道市街、西に市立美術館と桜並木を見ることができる。
市営プール
大人用の25mプールと小児用の浅いプールがある。
桜並木
一万本ともいわれる多数(実際には尾道観光協会のHPによれば約1500本)のが植えられており、春には花見客でにぎわう。
白いじゅうたんの丘
かつて蚊取り線香に使用されていた除虫菊が植えられた花壇が、大日本除虫菊(金鳥・KINCHOのブランド名で知られる)の協力のもと、美術館南側斜面に整備されている。
当市と合併した因島市をはじめ、かつて近隣の島々で除虫菊の生産が盛んだったことにちなむ。

ギャラリー

千光寺公園から望む尾道

アクセス

花見の時期(およそ3月中旬から4月中旬)の土・日曜日は、当公園へ接続する道路に一方通行規制が敷かれるため、自家用車で訪れる際には注意が必要である。具体的には、東側の広島県道363号栗原長江線側から公園へ、公園から西側の市道(栗原本通り)へ向かう形態の一方通行となる。

関連項目

外部リンク