伯爵
伯爵(はくしゃく、英: Count、Earl、独: Graf)とは爵位の一つである。侯爵の下位、子爵の上位に相当する[1]。もともとは古代中国で使われていた名称で、近代日本の華族の五爵第3位として採用され、転じてヨーロッパの貴族の称号の訳語にも用いられるようになった。
Contents
欧州との対応
- 伯爵と訳されることがある欧州の爵位。
日本の伯爵
- 皇族
- 皇族の臣籍降下に伴って与えられた爵位は侯爵または伯爵である。時期によって叙爵方針に差異が存在する。
- 皇室典範制定前に様々な事象により離脱した皇族は、宮家から最初に離脱した者でも伯爵に叙された(家教王は、明治維新前に一度臣籍降下し、復籍後再度離脱している)。
- 上記の例に類似した例として、上野家と二荒家は北白川宮能久親王の落胤として臣籍から一度皇籍に入り、再度臣籍降下して伯爵に叙されている。
- 皇室典範制定前は明治維新以前の運用方針により四世襲親王家当主以外は臣籍降下し華族に列するとしたが、家教王以外に事例は無く、間もなく典範制定により永世皇族制が採用され原則として男子の臣籍降下は無くなった。上野・二荒の二例は皇族内規を準用した例外的な運用である。
- 皇室典範が増補された1899年(明治32年)以降臣籍降下制度が典範に正式に制定された。これ以降は原則として離脱した皇族は侯爵に叙されている。
- しかし増補後も臣籍降下が進まず皇室財政の圧迫が懸念され「皇族ノ降下ニ関スル施行準則」が制定された1920年(大正9年)以降、降下前の宮家から二人目以降の降下である場合、通常伯爵が与えられた。
- 武家
- 徳川旧御三卿、旧中藩知事(現米五万石以上)
- 御三卿 - 清水徳川家(後爵位返上)、田安徳川家、一橋徳川家
- 大名家 - 備後福山藩阿部家、筑後久留米藩有馬家、近江彦根藩井伊家、出羽米沢藩上杉家、豊前小倉藩小笠原家、豊前中津藩奥平家、播磨姫路藩酒井家、出羽庄内藩酒井家、若狭小浜藩酒井家、筑後柳河藩立花家、伊予宇和島藩伊達家(後侯爵)、陸奥仙台藩伊達家、陸奥弘前藩津軽家、伊勢津藩藤堂家、美濃大垣藩戸田家、豊後岡藩中川家、陸奥盛岡藩南部家、伊予松山藩久松家、下総佐倉藩堀田家、越中富山藩前田家、越前福井藩松平家(後侯爵)、出雲松江藩松平家、上野前橋藩松平家、讃岐高松藩松平家、越後新発田藩溝口家、大和郡山藩柳沢家、対馬厳原藩宗家、肥前平戸藩松浦家
- 陞爵 - 肥前大村藩大村家、石見津和野藩亀井家、信濃松代藩真田家、日向佐土原藩島津家、信濃龍岡藩大給家
- その他
- 新華族
- 国家ニ勲功アル者
- 朝鮮貴族
- 韓国併合後に授爵
- 上記のうち、公家の1及び2、武家の1及び2、新華族の1が1884年(明治17年)の華族制度発足とともに伯爵を授爵された家である。
- 武家2のうちで太字となっているものは、内規(現米5万石以上)を満たしていないにもかかわらず特別な事情により伯爵を授爵した家である。朝鮮との外交を担ってきた宗家は国主・十万石格の家格をもっていたことが、松浦家は9代藩主松浦清の11女・中山愛子が明治天皇の生母中山慶子の母にあたり外戚であることが、それぞれ配慮されたと言われている。
- 公家3、武家3、新華族3は勲功によって子爵から陞爵された家である。ただし新華族3において斜字となっている家は男爵から直接伯爵に陞爵された。また新華族2のカテゴリーは、華族制度発足の際には授爵されなかったが、1884年(明治17年)以降に伯爵を陞爵ではなく直接与えられた家を意味している。
- 貴族院へは伯爵同士の互選により伯爵議員を選出した(華族議員)。
イギリスの伯爵
エドワード懺悔王(在位:1042年-1066年)の代にはすでに貴族の爵位の原型があったようである。エドワード懺悔王はイングランドを四分割して、それぞれを治める豪族にデーン人が使っていた称号"Eorl"を与えたという。ただこの頃には位階や称号が曖昧だった[2]。
確固たる貴族制度をイングランドに最初に築いた王は征服王ウィリアム1世(在位:1066年-1087年)である。彼はもともとフランスのノルマンディー公であったがエドワード懺悔王の崩御後、イングランド王位継承権を主張して1066年にイングランドを征服し、イングランド王位に就いた(ノルマン・コンクエスト)。重用した臣下もフランスから連れて来たノルマン人だったため、大陸にあった貴族の爵位制度がイングランドにも持ち込まれた[3]。
ウィリアム1世によって最初に制度化された貴族称号は伯爵(Earl)であり、1072年にウィリアム1世の甥にあたるヒューに与えられたチェスター伯爵(Earl of Chester)がその最初の物である[注釈 2]。伯爵は大陸では"Count"と呼ぶが、イングランドに導入するにあたってウィリアム1世は、エドワード懺悔王時代の"Eorl"を意識して"Earl"とした。ところが伯爵夫人たちには"Earless"ではなく大陸と同じ"Countess"の称号を与えた。これは現在に至るまでこういう表記であり、伯爵だけ夫と妻で称号がバラバラになっている[2][6]。
14世紀初頭まで貴族身分はごく少数のEarl(伯爵)と大多数のBaron(男爵)だけだった[7]。初期のBaronとは貴族称号ではなく直属受封者を意味する言葉だった[7][8]。Earlのみが、強力な支配権を有する大Baronの持つ称号であった[9]。ヨーロッパ大陸から輸入された公爵(Duke)、侯爵(Marquess)、子爵(Viscount)が国王勅許状で貴族称号として与えられるようになったことでBaronも貴族称号(「男爵」と訳される物)へと変化していった[9]。
侯爵から男爵までの貴族への敬称は家名(姓)ではなく爵位名にLordをつけて「○○卿(Lord)」とされる(公爵のみは「○○公 Duke of ○○」)。例えばカーナーヴォン伯爵の「カーナーヴォン」は爵位名であって家名はハーバートだが、カーナーヴォン卿と呼び、ハーバート卿にはならない。また日本の華族は一つしか爵位を持たないが、イギリスでは一人で複数の爵位を持つことが多い。中でも公爵・侯爵・伯爵の嫡男は当主の持つ従属爵位のうち二番目の爵位を儀礼称号として称する[10]。
現存する伯爵家一覧
イングランド貴族
- 25px シュルーズベリー伯爵(1442年)/タルボット伯爵(1784年グレートブリテン貴族)/ウォーターフォード伯爵(1446年アイルランド貴族) : チェットウィンド=タルボット家
- 25px ダービー伯爵(1485年) : スタンリー家
- 25px ハンティンドン伯爵(1529年) : ヘイスティング=バス家
- 25px ペンブルック伯爵(1551年)/モントゴメリー伯爵(1605年) : ハーバート家
- 25px デヴォン伯爵(1553年) : コートネイ家
- 25px リンカン伯爵(1572年) : ファインズ=クリントン家
- 25px サフォーク伯爵(1603年)/バークシャー伯爵(1626年) : ハワード家
- 25px デンビー伯爵(1622年)/デズモンド伯爵(1628年アイルランド貴族) : フィールディング家
- 25px ウェストモーランド伯爵(1624年) : フェーン家
- 25px リンジー伯爵(1626年)/アビングドン伯爵(1682年) : バーティ家
- 25px ウィンチルシー伯爵(1628年)/ノッティンガム伯爵(1681年) : フィンチ=ハットン家
- 25px サンドウィッチ伯爵(1660年) : モンタギュー家
- 25px エセックス伯爵(1661年) : カペル家
- 25px カーライル伯爵(1661年) : ハワード家
- 25px シャフツベリ伯爵(1672年) : アシュリー=クーパー家
- 25px ポートランド伯爵(1689年) : ベンティンク家
- 25px スカーバラ伯爵(1690年) : ラムリー家
- 25px アルベマール伯爵(1697年) : ケッペル家
- 25px コヴェントリー伯爵(1697年) : コヴェントリー家
- 25px ジャージー伯爵(1697年) : ヴィリアーズ家
スコットランド貴族
- 25px クロフォード伯爵(1398年)/バルカレス伯爵(1651年) : リンジー家
- 25px エロル伯爵(1453年) : ヘイ家
- 25px サザーランド伯爵(1230年or1275年or1347年) : サザーランド家
- 25px マー伯爵(1114年頃) : マー家
- 25px ロシズ伯爵(1458年) : レズリー家
- 25px モートン伯爵(1458年) : ダグラス家
- 25px バカン伯爵(1469年) : アースキン家
- 25px エグリントン伯爵(1508年)/ウィントン伯爵(1859年連合王国貴族) : モントゴメリー家
- 25px ケイスネス伯爵(1455年) : シンクレア家
- 25px マー伯爵(1565年)/ケリー伯爵(1619年) : アースキン家
- 25px マリ伯爵(1562年) : ステュアート家
- 25px ヒューム伯爵(1605年) : ダグラス=ヒューム家
- 25px パース伯爵(1605年) : ドラモンド家
- 25px ストラスモア=キングホーン伯爵(1606年) : ボーズ=ライアン家
- 25px ハーディントン伯爵(1619年) : バイリー=ハミルトン家
- 25px ギャロウェイ伯爵(1623年) : ステュワート家
- 25px ローダーデール伯爵(1624年) : メイトランド家
- 25px リンジー伯爵(1633年) : リンジー=ベテューヌ家
- 25px ラウダウン伯爵(1633年) : アベニュー=ヘイスティングス家
- 25px キノール伯爵(1633年) : ヘイ家
- 25px エルギン伯爵(1633年)/キンカーディン伯爵(1643年) : ブルース家
- 25px ウィームス伯爵(1633年)/マーチ伯爵(1697年) : チャータリス家
- 25px ダルハウジー伯爵(1633年) : ラムゼイ家
- 25px エアリー伯爵(1639年) : オギルヴィ家
- 25px リーブン伯爵(1641年)/メルヴィル伯爵(1690年) : リズリー=メルヴィル家
- 25px ディザート伯爵(1643年) : グラント家
- 25px セルカーク伯爵(1646年) : ダグラス=ハミルトン家
- 25px ノーセスク伯爵(1647年) : カーネギー家
- 25px ダンディー伯爵(1660年) : スクリームジョア家
- 25px ニューバラ伯爵(1660年) : ロスピリョージ家(イタリア貴族ロスピリョージ公爵)
- 25px アナンデール及びハートフェル伯爵(1662年) : ホープ=ジョンストン家
- 25px ダンドナルド伯爵(1669年) : コクラン家
- 25px キントーア伯爵(1677年) : ケイス家
- 25px ダンモア伯爵(1686年) : マレー家
- 25px オークニー伯爵(1696年) : セント・ジョン家
- 25px シーフィールド伯爵(1701年) : スタッドリー家
- 25px ステアー伯爵(1703年):ダーリンプル家
- 25px ローズベリー伯爵(1703年)/ミッドロージアン伯爵(1911年連合王国貴族) : プリムローズ家
- 25px グラスゴー伯爵(1703年) : ボイル家
グレートブリテン貴族
- 25px フェラーズ伯爵(1711年) : シャーリー家
- 25px ダートマス伯爵 (1711年) : レッグ家
- 25px タンカーヴィル伯爵(1714年) : ベネット家
- 25px アイルズフォード伯爵(1714年) : フィンチ=ナイトレイ家
- 25px マクルズフィールド伯爵(1721年) : パーカー家
- 25px ウォルドグレイヴ伯爵(1729年) : ウォルドグレイヴ家
- 25px ハリントン伯爵(1742年) : スタンホープ家
- 25px ポーツマス伯爵(1743年) : ウォロップ家
- 25px ウォリック伯爵(1759年)/ブロック伯爵(1746年) : グレヴィル家
- 25px バッキンガムシャー伯爵(1746年) : ホバート=ハンプデン家
- 25px ギルフォード伯爵(1752年) : ノース家
- 25px ハードウィック伯爵(1754年) : ヨーク家
- 25px イルチェスター伯爵(1756年) : フォックス=ストラングウェイズ家
- 25px デ・ラ・ウォー伯爵(1761年) : ウェスト家
- 25px ラドナー伯爵(1765年) : プリーデル・ブーベリー家
- 25px スペンサー伯爵(1765年) : スペンサー家
- 25px バサースト伯爵(1772年) : バサースト家
- 25px クラレンドン伯爵(1776年) : ヴィリアーズ家
- 25px マンスフィールド伯爵(1776年)/マンスフィールド伯爵(1792年) : マレー家
- 25px マウント・エッジカム伯爵(1789年) : エッジカム家
- 25px フォーテスキュー伯爵(1789年) :フォーテスキュー家
- 25px カーナーヴォン伯爵(1793年) : ハーバート家
- 25px カドガン伯爵(1800年) : カドガン家
- 25px マームズベリー伯爵(1800年) :ハリス家
アイルランド貴族
- 25px コーク伯爵(1620年)/オレリー伯爵(1660年) : ボイル家
- 25px ウェストミース伯爵(1621年) : ニュージェント家
- 25px ミース伯爵(1627年) : ブラバゾン家
- キャバン伯爵(1647年) : ランバート家
- 25px ドロヘダ伯爵(1661年) : ムーア家
- 25px グラナード伯爵(1684年) : フォーブス家
- 25px ダーンリー伯爵(1725年) : ブライ家
- 25px ベスバラ伯爵(1739年) : ポンソンビー家
- 25px キャリック伯爵(1748年) : バトラー家
- 25px シャノン伯爵(1756年) : ボイル家
- 25px アラン伯爵(1762年) : ゴア家
- 25px コータウン伯爵(1762年) : ストップフォード家
- 25px メクスバラ伯爵(1766年) : サヴィル家
- 25px ウィンタートン伯爵(1766年) : ターナー家
- 25px キングストン伯爵(1768年) : テニソン家
- 25px ローデン伯爵(1771年) : ジョセリン家
- 25px リスバーン伯爵(1776年) : ボーン家
- 25px クランウィリアム伯爵(1776年) : ミード家
- 25px アントリム伯爵(1785年) : マクドネル家
- 25px ロングフォード伯爵(1785年) : パケナム家
- 25px ポーターリントン伯爵(1785年) : ドーソン=ダマー家
- 25px メイヨー伯爵(1785年) : バーク家
- 25px アンズリー伯爵(1789年) : アンズリー家
- 25px エニスキレン伯爵(1789年) : コール家
- 25px アーン伯爵(1789年) : クライトン家
- 25px ルーカン伯爵(1795年) : ビンガム家
- 25px ベルモア伯爵(1797年) : ローリー=コリー家
- 25px キャッスル・ステュワート伯爵(1800年) : ステュアート家
- 25px ドナウモア伯爵(1800年) :ヒーリー=ハッチンソン家
- 25px カレドン伯爵(1800年) : アレクサンダー家
- 25px リメリック伯爵(1803年) : ペリー家
- 25px クランカーティ伯爵(1803年) : ル・プア・トレンチ家
- 25px ゴスフォード伯爵(1806年) : アチソン家
- 25px ロッセ伯爵(1806年) : パーソンズ家
- 25px ノーマントン伯爵(1806年) : エイガー家
- 25px キルモリー伯爵(1822年) : ニーダム家
- 25px リストーウェル伯爵(1822年) : ヘアー家
- 25px ノーベリー伯爵(1827年) : グラハム=トーラー家
- ランファーリ伯爵(1831年) : ノックス家
連合王国貴族
- 25px ロスリン伯爵(1801年) : セント・クレアー=アースキン家
- 25px クレイヴン伯爵(1801年) : クレイヴン家
- 25px オンズロー伯爵(1801年) : オンズロー家
- 25px ロムニー伯爵(1801年) : マーシャム家
- 25px チチェスター伯爵(1801年) : ペラム家
- 25px ウィルトン伯爵(1801年) : グローヴナー家
- 25px パウィス伯爵(1804年) : ハーバート家
- 25px ネルソン伯爵(1805年) : ネルソン家
- 25px グレイ伯爵(1806年) : グレイ家
- 25px ロンズデール伯爵(1807年) : ラウザー家
- 25px ハロービー伯爵(1809年) : ライダー家
- 25px ヘアウッド伯爵(1812年) : ラッセルズ家
- 25px ミントー伯爵(1813年) : エリオット=マーレイ=キニンマウンド家
- 25px カスカート伯爵(1814年) : カスカート家
- 25px ヴェルーラム伯爵(1815年) : グリムストン家
- 25px セント・ジャーマンズ伯爵(1815年) : エリオット家
- 25px モーレイ伯爵(1815年) : パーカー家
- 25px ブラッドフォード伯爵(1815年) : ブリッジマン家
- 25px エルドン伯爵(1821年) : スコット家
- 25px ハウ伯爵(1821年) : カーゾン家
- 25px ストラドブローク伯爵(1821年) : ラウス家
- 25px ストーのテンプル伯爵(1821年) : テンプル=ゴア=ラントン家
- 25px コーダー伯爵(1827年) : キャンベル家
- 25px リッチフィールド伯爵(1831年) : アンソン家
- 25px ダラム伯爵(1833年) : ラムトン家
- 25px グランヴィル伯爵(1833年) : ルーソン=ゴア家
- 25px エフィンガム伯爵(1837年) : ハワード家
- 25px デュシー伯爵(1837年) : モートン家
- 25px ヤーバラ伯爵(1837年) : ペラム家
- 25px レスター伯爵(1837年) : コーク家
- 25px ラヴレス伯爵(1838年) : キング家
- 25px ゲインズバラ伯爵(1841年) : ノエル家
- 25px ストラフォード伯爵(1847年) : ビング家
- 25px コッテナム伯爵(1850年) : ピープス家
- 25px カウリー伯爵(1857年) : ウェルズリー家
- 25px ダドリー伯爵(1860年) : ウォード家
- 25px ラッセル伯爵(1861年) : ラッセル家
- 25px クロマティ伯爵(1861年) : マッケンジー家
- 25px キンバリー伯爵(1866年) : ウッドハウス家
- 25px ワーンクリフ伯爵(1876年) : モンタギュー=ステュアート=ウォートレイ家
- 25px ケアンズ伯爵(1878年) : ケアンズ家
- 25px リットン伯爵(1880年) : リットン家
- 25px セルボーン伯爵(1882年) : パーマー家
- 25px イデスリー伯爵(1885年) : ノースコート家
- 25px クランブルック伯爵(1892年) : ゲイソン=ハーディ家
- 25px クローマー伯爵(1901年) : ベアリング家
- 25px プリマス伯爵(1905年) : ウィンザー=クライヴ家
- 25px リヴァプール伯爵(1905年) : フォジャム家
- 25px セント・アルドウィン伯爵(1915年) : ヒックス=ビーチ家
- 25px ベイティ伯爵(1919年) : ベイティ家
- 25px ヘイグ伯爵(1919年) : ヘイグ家
- 25px アイヴァー伯爵(1919年) : ギネス家
- 25px バルフォア伯爵(1922年) : バルフォア家
- 25px オックスフォード=アスキス伯爵(1925年) : アスキス家
- 25px ジェリコー伯爵(1925年) : ジェリコー家
- 25px インチケープ伯爵(1929年) : マッカイ家
- 25px ピール伯爵(1929年) : ピール家
- 25px ビュードリーのボールドウィン伯爵(1937年) : ボールドウィン家
- 25px ハリファックス伯爵(1944年) : ウッド家
- 25px ゴーリー伯爵(1945年) : ラスヴェン家
- 25px ドワイフォーのロイド=ジョージ伯爵(1945年) : ロイド・ジョージ家
- 25px ビルマのマウントバッテン伯爵(1947年) : ナッチブル家
- 25px チュニスのアレグザンダー伯爵(1952年) : アレクサンダー家
- 25px スウィントン伯爵(1955年) : カンリフ=リスター家
- 25px アトリー伯爵(1955年) : アトリー家
- 25px ウォールトン伯爵(1956年) : マーキス家
- 25px スノードン伯爵(1961年) : アームストロング=ジョーンズ家
- 25px ストックトン伯爵(1984年) : マクミラン家 ※2015年現在、臣民に対して与えられた最後の世襲貴族爵位
- 25px ウェセックス伯爵(1999年) : 王族エドワード王子の爵位。
脚注
注釈
- ↑ 中納言を一旦辞任することなく、大納言に任じられることを「直任」といい、一時中納言を辞してから後日改めて大納言に任じられるより格上とされた。「宣任の例多き」とは、一度でもこの直任の例があることを指す(浅見政男『華族誕生』)。
- ↑ ヒューの子孫は1237年に絶え、チェスター伯爵位も一時途絶えたが、1254年にヘンリー3世(在位:1216年-1272年)が皇太子エドワード(エドワード1世)に与えて以降、現在に至るまでイングランド・イギリス皇太子に継承される称号となっている[4]。最古参の爵位としてチェスター伯爵位は別格であり、同じくイギリス皇太子の称号であるコーンウォール公爵位よりも上位に書かれる[5]。
出典
参考文献
- 小林章夫 『イギリス貴族』 講談社〈講談社現代新書1078〉、1991年(平成3年)。ISBN 978-4061490789。
- 近藤申一 『イギリス議会政治史 上』 敬文堂、1970年(昭和45年)。ISBN 978-4767001715。
- 森護 『英国の貴族 遅れてきた公爵』 大修館書店、1987年(昭和62年)。ISBN 978-4469240979。
- ジョン・マリオット 『英国の憲法政治』 占部百太郎訳、慶応義塾出版局、1914年(大正3年)。
- 新村出編『広辞苑 第六版』(岩波書店、2011年)ISBN 400080121X
- 松村明編『大辞林 第三版』(三省堂、2006年)ISBN 4385139059