伊佐市

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伊佐市(いさし)は、鹿児島県北部に位置する伊佐米の名で知られる県内でも屈指の米どころであり、また、金の産出で世界でも有数の高品位を誇る菱刈鉱山が所在する。

地理

鹿児島県北端の内陸部、鹿児島市から北へ約75kmの場所に位置する。北側は熊本県、東側は宮崎県と接し、川内川が市を縦断する。中心市街地は大口盆地の一部を成しており、標高は180m前後である。

気候

九州型の太平洋側気候であり、夏季の降水量が非常に多い。 南九州であるものの、周りを険しい山に囲まれた内陸盆地となっているため、1月~2月は冬日になることが普通である。1月の平均気温は4.4℃で、これは盆地の京都市よりも寒い。そのため、「鹿児島の北海道」と言われることがある[1]。2016年1月25日には大口アメダス(標高175m)において低地での九州の最低気温(気象官署アメダス)となる-15.2度を記録した。

大口(旧大口町)の気候資料
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C (°F) 20.4(68.7) 23.4(74.1) 26.2(79.2) 30.1(86.2) 34.0(93.2) 34.2(93.6) 37.2(99) 36.6(97.9) 36.4(97.5) 31.9(89.4) 27.3(81.1) 22.0(71.6) 37.2(99)
平均最高気温 °C (°F) 10.5(50.9) 12.1(53.8) 15.5(59.9) 20.8(69.4) 25.0(77) 27.3(81.1) 31.0(87.8) 31.8(89.2) 29.2(84.6) 24.5(76.1) 18.7(65.7) 13.1(55.6) 21.63(70.93)
平均最低気温 °C (°F) -1.3(29.7) -0.1(31.8) 3.2(37.8) 7.6(45.7) 12.4(54.3) 17.7(63.9) 21.9(71.4) 21.9(71.4) 18.5(65.3) 11.3(52.3) 5.3(41.5) 0.1(32.2) 9.88(49.78)
最低気温記録 °C (°F) -15.2(4.6) -10.2(13.6) -7.2(19) -4.2(24.4) 2.0(35.6) 6.8(44.2) 14.2(57.6) 15.2(59.4) 6.2(43.2) -1.0(30.2) -4.5(23.9) -8.7(16.3) -15.2(4.6)
降水量 mm (inches) 74.6(2.937) 112.3(4.421) 184.5(7.264) 207.0(8.15) 236.6(9.315) 531.3(20.917) 486.6(19.157) 267.9(10.547) 230.6(9.079) 91.2(3.591) 83.3(3.28) 69.2(2.724) 2,575.1(101.382)
平均降水日数 (≥ 1.0 mm) 9.4 9.4 13.7 11.5 10.9 15.7 14.7 13.1 11.4 8.0 7.9 8.2 133.9
日照時間 129.1 137.2 154.1 168.3 172.0 122.7 167.8 182.2 167.8 178.2 149.6 142.3 1,871.3
出典: 気象庁

隣接している自治体

人口

伊佐市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

地名

旧自治体に合わせ「大口」「菱刈」を冠称する。

大口(旧大口市)
  • 青木
  • 牛尾
  • 大田
  • 木ノ氏
  • 篠原
  • 原田
  • 目丸
  • 大島(旧羽月村)
  • 金波田(旧羽月村)
  • 川岩瀬(旧羽月村)
  • 下殿(旧羽月村)
  • 白木(旧羽月村)
  • 田代(旧羽月村)
  • 鳥巣(旧羽月村)
  • 堂崎(旧羽月村)
  • 宮人(旧羽月村)
  • 小川内(旧山野町)
  • 小木原(旧山野町)
  • 平出水(旧山野町)
  • 渕辺(旧山野町)
  • 山野(旧山野町)
  • 曽木(旧西太良村、合併時に里から改称)
  • 針持(旧西太良村)
  • 上町(住居表示実施により里から分立し発足。年不詳)
  • 元町(住居表示実施により里から分立し発足。年不詳)
菱刈(旧菱刈町)
  • 市山
  • 川北
  • 重留
  • 下手
  • 田中
  • 徳辺
  • 花北
  • 前目
  • 荒田(旧本城村)
  • 川南(旧本城村)
  • 南浦(旧本城村)

歴史

伊佐市発足の経緯

「平成の大合併」の動きにあわせ、2000年代初頭に大口市と菱刈町では合併協議会を立ち上げ、新市名を「伊佐市」と決定したが、菱刈町で実施された住民投票において反対が賛成を上回ったため合併は実現せず、2005年(平成17年)5月に協議会も解散した。その後、両自治体では2006年(平成18年)8月28日に改めて伊佐地区合併協議会を立ち上げ、新市名を前代の協議会と同じく「伊佐市」とする新設合併で合意に至り、2007年(平成19年)12月26日には鹿児島県知事より廃置分合(合併)決定書の交付、2008年(平成20年)1月30日に総務大臣による告示を経て同年11月1日に合併した。

姉妹都市

海外

国内

行政

市役所

  • 大口庁舎(旧大口市役所、本庁) - 鹿児島県伊佐市大口里1888番地
  • 菱刈庁舎(旧菱刈町役場) - 鹿児島県伊佐市菱刈前目2106番地

県の行政機関

  • 鹿児島県警察:伊佐警察署(旧大口警察署)
  • 姶良・伊佐地域振興局伊佐市駐在
  • 大口保健所

国の行政機関

経済

産業

  • 農業
    米(伊佐米)、サツマイモ、近年は「金山ネギ」などのブランド野菜の生産も盛んになっている。

焼酎「伊佐大泉」、「伊佐錦」、「伊佐美」の醸造が盛ん。伊佐米は米麹の原料として欠かせない。

伊佐市に本社を置く企業

地域

学校教育

公立高等学校

私立高等学校・中学校

公立中学校

公立小学校

交通

道路

高速道路の最寄りインターチェンジは九州自動車道人吉インターチェンジ栗野インターチェンジ

一般国道
主要地方道
一般県道

バス

鉄道(廃止路線)

かつては山野線および宮之城線が、旧大口市の代表駅である薩摩大口駅から鹿児島本線(現、肥薩おれんじ鉄道)の水俣駅川内駅肥薩線栗野駅の各駅へ通じていたが、いずれも特定地方交通線に指定され、1987年(昭和62年)から1988年(昭和63年)にかけて相次いで廃止・バス転換された。

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

出身有名人

伊佐市を舞台とした作品

脚注

  1. 隈元新 (2010年2月1日). “"鹿児島の北海道"伊佐らしい寒さになりました!”. 市長の部屋. 伊佐市. . 2017閲覧.

外部リンク

  • 伊佐市
  • オープンストリートマップには、伊佐市に関連する地理データがあります。