ラウンデル・パーマー (初代セルボーン伯爵)

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初代セルボーン伯爵ラウンデル・パーマー（英語: Roundell Palmer, 1st Earl of Selborne, PC、1812年11月27日 - 1895年5月4日）は、イギリスの政治家、法律家、貴族。

経歴

ファイル:Roundell Palmer Vanity Fair 16 March 1872.jpg
1872年3月16日の『バニティ・フェア』誌に描かれたパーマー。

1812年11月27日、イングランド・オックスフォードシャー・ミックスベリー（English版）に牧師ウィリアム・パルマーとその妻ドロシアの長男として生まれる[1][2]。

ラグビー校とウィンチェスター・カレッジを経て、オックスフォード大学へ進学。大学卒業後、法律の道を志してリンカーン法曹院へ入学し、弁護士となる[1]。

1847年の総選挙（English版）でプリマス選挙区（English版）から選出されて庶民院議員を務めた。所属党派はピール派だった。反カトリック的な聖職者称号法（English版）に反対票を投じたことが尾を引き、1852年の総選挙（English版）では落選した[1]。一年後の補欠選挙で再選されるも、クリミア戦争とアロー戦争に反対したため、愛国心なき輩と批判され、1857年の総選挙（English版）で再び落選した[1]。

落選中は弁護士の仕事に戻り、ウィリアム・グラッドストンと接近した。1861年8月に第二次パーマストン子爵内閣で法務次官（English版）に就任するとともにナイトの称号を与えられた。またリッチモンド選挙区（English版）から自由党庶民院議員に当選する[1]。1863年10月には法務総裁（English版）に昇進。政権交代があった1866年まで在職した[1]。

第1次グラッドストン内閣期の1872年10月に大法官に就任。この閣僚職は当時貴族院議長を兼任していたため、これを機にセルボーン男爵に叙爵された。内閣が終わる1874年まで在職した[1]。1880年4月に第二次グラッドストン内閣が発足すると再び大法官として入閣[1]。1882年12月にはセルボーン伯爵に叙された[3][1]。

イギリスの半植民地エジプトの属領スーダンで発生したマフディーの反乱をめぐっては、マフディー軍に包囲されたチャールズ・ゴードン将軍の救援軍の派遣を強く主張した閣僚の一人だった[4]。

グラッドストンのアイルランド自治の方針に反発し、第三次グラッドストン内閣には参加せず、自由党内アイルランド自治反対派が分党して結成した自由統一党に参加した[1]。

1895年5月4日にハンプシャー・ブラックモア（English版）の自邸で死去した[1]。

栄典

家族

1848年にローラ・ウォルドグレイブ（第8代ウォルドグレイブ伯爵ウィリアム・ウォルドグレイブ（English版）の娘）と結婚し、彼女との間に以下の5子を儲ける[2]。


出典

  1. ↑ 1.00 1.01 1.02 1.03 1.04 1.05 1.06 1.07 1.08 1.09 1.10 1.11 1.12 1.13 Steele, David. “Palmer, Roundell, first earl of Selborne” (英語). Oxford Dictionary of National Biography. . 2014-6-1閲覧.
  2. ↑ 2.0 2.1 Lundy, Darryl. “Roundell Palmer, 1st Earl of Selborne” (英語). thepeerage.com. . 2014-6-1閲覧.
  3. ↑ 引用エラー: 無効な <ref> タグです。 「hansard」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません
  4. ↑ 坂井(1967) p.109-110

参考文献

  • 坂井秀夫 『政治指導の歴史的研究 近代イギリスを中心として』 創文社、1967年(昭和42年)。

外部リンク

無効なパラメータ
先代：
トマス・ギル
エブリントン子爵（English版） 		プリマス選挙区（English版）選出庶民院議員
1847年（English版） - 1852年（English版）
同一選挙区同時当選者
エブリントン子爵（English版） 		次代：
チャールズ・ジョン・マーレー
ロバート・コリアー（English版）
先代：
チャールズ・ジョン・マーレー
ロバート・コリアー（English版） 		プリマス選挙区選出庶民院議員
1853年 - 1857年（English版）
同一選挙区同時当選者
ロバート・コリアー（English版） 		次代：
ジェームズ・ホワイト（English版）
ロバート・コリアー（English版）
先代：
ヘンリー・リッチ（English版）
マーマデューク・ウィヴィル（English版） 		リッチモンド選挙区（English版）選出庶民院議員
1861年（English版）- 1872年（English版）
同一選挙区同時当選者
マーマデューク・ウィヴィル（English版）（-1865)
ジョン・ダンダス（English版）（1865–1866）
マーマデューク・ウィヴィル（English版）（1866-) 		次代：
ローレンス・ダンダス
司法職
先代：
サー・ウィリアム・アザートン（English版） 		イギリスの旗 法務次官（English版）
1861年 - 1863年 		次代：
ロバート・コリアー（English版）
先代：
サー・ウィリアム・アザートン（English版） 		イギリスの旗 法務総裁（English版）
1863年 - 1866年 		次代：
サー・ヒュー・ケアンズ
公職
先代：
初代ハザレイ男爵（English版） 		イギリスの旗 大法官
1872年 - 1874年 		次代：
初代ケアンズ男爵
先代：
初代ケアンズ男爵 		イギリスの旗 大法官
1880年 - 1885年 		次代：
初代ハルズベリー男爵（English版）
学職
先代：
アーサー・ペンリン・スタンリー（English版） 		セント・アンドリューズ大学学長（English版）
1877年 - 1880年 		次代：
サー・セオドア・マーティン（English版）
イギリスの爵位
新設 初代セルボーン男爵
1872年 - 1895年 		次代：
ウィリアム・ウォルドグレイブ・パーマー（English版）
初代セルボーン伯爵
1882年 - 1895年
初代ウォルマー子爵
1882年 - 1895年


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