ムクイヌビワ

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ムクイヌビワ(無垢犬枇杷、Ficus irisana)はクワ科イチジク属常緑高木

概要

日本では琉球列島沖縄島与那国島及び大東諸島に、日本国外では台湾フィリピンスラウェシ島に分布する。また、奄美群島に生育していた可能性もある。低地~山地の石灰岩地に生育する。

高木で樹高8~15m。樹皮は灰白色で、縦に筋が入っている。は互生で、卵形~卵状楕円形、長さ6~18cm、全縁で、3行脈・葉柄を持つ。新枝及び葉には硬い毛がありざらつく。雌雄異株無花果(果実)は球形で、直径1cm程度、黄色~黄褐色を呈し、葉腋から生える。

自生地である御嶽林や石灰岩地の森林などの開発により、個体数・生育地ともに減少する可能性がある。

保護上の位置づけ

生育地である下記の地方公共団体が作成したレッドデータブックに掲載されている。

参考文献

  • 沖縄県文化環境部自然保護課編 『改訂・沖縄県の絶滅のおそれのある野生生物(菌類編・植物編)-レッドデータおきなわ-』、2006年。
  • 鹿児島県環境生活部環境保護課編 『鹿児島県の絶滅のおそれのある野生動植物-鹿児島県レッドデータブック植物編-』 財団法人鹿児島県環境技術協会、2003年。
  • 環境省自然環境局野生生物課編 『改訂・日本の絶滅のおそれのある野生生物植物I』 財団法人自然環境研究センター、2000年。
  • 多和田真淳監修・池原直樹著 『沖縄植物野外活用図鑑 第7巻 シダ植物~まめ科』 新星図書出版、1989年。

外部リンク