ヘアバンド

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ファイル:Juan Monaco 2007 Australian Open R1.jpg
ヘアバンドを身につけたテニス選手

ヘアバンドは、頭部に身につける装身具の一つ。の乱れを防ぐなどの目的で用いられる帯状のゴムなどのことである。布製のものは「ヘアターバン」などとも呼ばれる。

和製英語であり、英語圏ではヘッドバンド: headband)といい、後述のカチューシャを指す場合はアリスバンド: Alice band)ともいわれる。

概要

髪の毛が長いと、下を向いた時などに髪が顔面に垂れてかぶさり、洗顔や食事運動などの妨げとなることがある。これを防ぐためにヘアバンドが用いられる。

また、運動や調理を行う際に、の汗を吸収し垂れてこないようにするためにも用いられる。

防寒具としてもヘアバンドは用いられる。これは厚手のニットなどで作られていることが多く、を覆い被せるように着用する。

カチューシャ

ファイル:Headband.PNG
カチューシャ

弾力を持ったC字型の金属プラスチックで作られたヘアバンドで、日本独自の呼称。C字の開いた部分を広げながら耳の後ろ〜頭頂部の上に来るように頭にかぶせて使う。

プラスチックや金属の表面を布などで覆ったもの、リボンラインストーンなどの装飾を施したもの、動物の耳を模した付属物を付けたものなどもある。

髪の毛を押さえる効果を上げるために、頭に触れる側にはや櫛歯が設けられていることが多い。

名称の由来はトルストイの小説『復活』の主人公の女性「カチューシャ」である。その理由は、大正時代にこれを題材にした演劇が大人気となり、松井須磨子が演じた「カチューシャ」がこの型のヘアバンドを着けていたためという説がある。しかし帝劇などでの松井の舞台写真にはそのようなヘアバンドを着けたものは認められないとの指摘があり、また島村抱月の台本でも髪に挿すかんざしは出て来てもヘアバンド様のものは出て来ない。

だが『復活』の演劇が大人気となったことは事実であり、カチューシャや松井と何の関係もないにも関わらず、カチューシャの名を冠した便乗商品が当時は多数出現したと言われる。その中にはカチューシャという名の薬や、カチューシャ櫛・カチューシャリボンなどの装身具もあったとされる。

カチューム

2010年ごろから、「カチューム」と呼ばれるヘアバンドが流行している[1]

これは「カチューシャ」+「ゴム」の造語で、カチューシャのような形状にした布やリボン、レースの両端がゴムひもで結んであるもの。

見た目はカチューシャのように見えるが、カチューシャよりも装着感が良く、ずれにくいとされる。

脚注

関連項目