フルフリルアルコール

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フルフリルアルコール(Furfuryl alcohol)、2-フリルメタノールまたは2-フリルカルビノールとは、フランヒドロキシメチル基が置換した有機化合物である。焼けたような臭いと苦味を持つ透明の液体で、水と均一に混和するが水溶液は不安定である。純粋なものは無色透明だが次第に黄色を帯びる。一般的な有機溶媒であり、酸処理すると樹脂化する。

フルフリルアルコールはトウモロコシの穂軸やサトウキビバガスに含まれるフルフラール触媒による水素添加反応により工業的に製造される。フルフリルアルコールは溶媒としても利用されるが、主たる用途は鋳物の樹脂や接着剤、湿潤剤など様々な化成品の原料として利用されている。

また、フルフリルアルコールは硝酸または赤煙硝酸を酸化剤として自己着火性(接触混合すると瞬時に反応する)のロケット燃料としても利用されている。それ故、フルフリルアルコールはこれらの着火剤と分離しておく必要がある。

そしておそらくはフルフリルアルコールはBKチャネルアゴニストである。

消防法に定める第4類危険物 第3石油類に該当する[1]

註・出典

  1. 法規情報 (東京化成工業株式会社)

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