ヒノキ科

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ヒノキ科(ヒノキか、学名Cupressaceae)は、針葉樹で世界的に広く分布する。以前は狭義のヒノキ科とスギ科(または亜科)の2つに分けていたが、現在はこれらを分ける必然性はない(どちらに入れるか確定していないもあった)としてまとめるのが普通である。

特徴

スギヒノキをはじめ木材として重要な、また園芸用に栽培される種(カイヅカイブキコノテガシワ、またコニファーと総称されるものの一部)を多く含む。

ただしコウヤマキ(以前はスギ科とされていた)は遺伝学的にも大きく異なるので一般に独立のコウヤマキ科とされている。

27ないし30属(うち17属は1種のみ)、約130-140種からなる、裸子植物で最大の科。木本で、多くは雌雄異株、高さは1m足らず(ハイネズなど)から大きいものでは100m以上になるもの(セコイアなど)もある。成木の樹皮は橙色から赤褐色で、縦に筋が入りむけるものが多い(屋根をふくのに使うヒノキの皮のように)が、滑らかなもの、鱗状になるものもある。葉はらせん状に配置、または対生で放射状に出る。多くの種で、幼樹では針状だが成熟すると小さい鱗状になるが、針状のままの種もある。古い葉はふつう個別に脱落するのでなく小枝ごと脱落する。ただし大きい枝・幹についた葉は樹皮がはがれ始めるとともに個別に脱落する。多くは常緑で葉は2から10年残るが、スイショウ、メタセコイア、ラクウショウ(ヌマスギ)の3属には落葉性のものもある。球果は木質または革状、またビャクシン属では液果状になり、鱗片1つに胚珠1個から数個がつく。球果の鱗片は葉と同じようにらせん状あるいは対生に配置する。子葉はふつう2つだが、6つあるものもある。

分類

遺伝学的な比較から下記の7亜科に分類される。