パプア州
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州の標語: Karya Swadaya | |
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座標 | 東経137度56分39秒南緯4.21472度 東経137.94417度 |
州都 | ジャヤプラ |
知事 | Lukas Enembe |
面積 | 309,934.4 km² |
人口 | 348万6432人(2014年) |
人口密度 | 6.6/km² |
民族 |
先住民: パプア人・メラネシア人 非先住民(ジャワ人、ブギス族、バタク族、ミナハサ族、華人) |
宗教 | プロテスタント (51.2%)、カトリック (25.42%)、イスラム教 (20%)、その他 (2.5%) |
言語 | インドネシア語、パプア諸語 |
時間帯 | WIT (UTC+9) |
ISO | ID-PA |
公式サイト | www.papua.go.id/ |
パプア州(テンプレート:Lang-id)は、ニューギニア島の西半分(イリアンジャヤ)のほとんどと、周辺の小島からなるインドネシアの州。州都はジャヤプラ。以前はイリアンジャヤ州 (Irian Jaya Barat) といい、島のインドネシア領部分の全体が含まれたが、2002年にパプア州と改称し、2003年に西イリアンジャヤ州(現、西パプア州)が分離した。分離前は面積 420,981 平方キロメートル、人口293万人(2002年)。
インドネシアからの独立志向が強い地域でもあり、インドネシア政府は住民や海外のメディアの活動に神経をとがらせている。2017年3月には、フランス人ジャーナリスト2名が、同年5月には日本の映像制作会社関係者6名が、取材ビザを持たずに先住民族を撮影したとして国外退去処分となっている[1]。
地理
中央を東西にマウケイ山脈が走る。オセアニア最高峰のプンチャック・ジャヤを有する。マウケイ山脈の西側にあるスディルマン山脈は、鉱物資源が豊富である。銅は世界第3位、金は世界第1位の埋蔵量である。鉱山会社フリーポート・マクモラン社(本社米国ルイジアナ州)が1967年に進出、1973年からエルツバーグ山で銅の採掘を開始し、1987年グラスバーグ山で金脈を発見した。現在(2000年代)は、銅・金・銀を合わせた採掘量は日産20万トン近くに達している[2]。
住民
民族
住民は大きく、古くからの先住民であるパプア人と、アウストロネシア系諸民族に分かれる。アウストロネシア系諸民族はさらに、古い移民で先住民に含められるメラネシア人と、インドネシア領時代の最近の移民に分かれる。
パプア人は、先史時代からニューギニア島全域に住む最も古い住民である。現在は主に内陸に住む。アスマト族・ダニ族 などが含まれる。
メラネシア人は、メラネシア一帯に住むアウストロネシア系の海洋民族である。14世紀に近隣の島からカヌーで訪れ、海岸地帯やニューギニア島周辺の小島に入植した。
インドネシア領になってからは、インドネシア各地から大規模な入植がなされた。彼らは主にジャワ族などアウストロネシア系だが、若干の華人などもいる。
人口比は、パプア人が52%、その他が計48%である (2002年 西パプア州分離前)。先住民(パプア人・メラネシア人)が82.52%、その他が計17.48%とするデータもある。
宗教
イスラム教国のインドネシアにおいて、キリスト教徒が4分の3を占める。これは、この地がインドネシア本土に成立してきたイスラム諸王朝の勢力範囲外だったためイスラム教が広まらず、近代になって白人宣教師が先住民(パプア人・メラネシア人)にキリスト教を布教したためである。
脚注
- ↑ 邦人6人国外退去=パプア州でドキュメンタリー撮影-インドネシア 時事通信社(2017年5月12日)2017年6月29日閲覧
- ↑ 津留歴子「銅」/村井吉敬・佐伯奈津子編著『インドネシアを知るための50章』明石書店 2004年 22ページ