ドナルド・キーン
ドナルド・キーン(1922年6月18日 - )は、アメリカ合衆国出身の日本文学者・日本学者。日本文学と日本文化研究の第一人者であり、文芸評論家としても多くの著作がある。日本国籍取得後、本名を出生名の「Donald Lawrence Keene」から、カタカナ表記の「キーン ドナルド」へと改めた。通称(雅号)として漢字で鬼怒鳴門(きーん どなるど)を使う[1]。
コロンビア大学名誉教授。日本文化を欧米へ紹介して数多くの業績があり数多くの大学や研究施設から様々な受賞経歴を持つ。称号は東京都北区名誉区民[2]、新潟県柏崎市名誉市民、ケンブリッジ大学、東北大学、杏林大学ほかから名誉博士。賞歴には全米文芸評論家賞受賞など。勲等は勲二等。2008年に文化勲章受章。また、日本ペンクラブの名誉会員であり、2012年11月26日の日本ペンクラブ創立記念懇談会では演説を行った[3]。
Contents
来歴
生い立ち
ニューヨーク市ブルックリン区で貿易商の家庭に生まれる。9歳のとき父と共にヨーロッパを旅行し、このことがきっかけでフランス語など外国語の習得に強い興味を抱くようになる。両親の離婚により母子家庭に育ち、経済的困難に遭遇したが、奨学金を受けつつ飛び級を繰り返し、1938年(昭和13年)、16歳でコロンビア大学文学部に入学。同校でマーク・ヴァン・ドーレンやライオネル・トリリングの薫陶を受ける。同じ頃、ヴァン・ドーレンの講義で中国人学生と親しくなり、そのことがきっかけで中国語、特に漢字の学習に惹かれるに至る。
第二次世界大戦
1940年(昭和15年)、厚さに比して安価だったというだけの理由でタイムズスクエアで49セントで購入したアーサー・ウェイリー訳『源氏物語』に感動。漢字への興味の延長線上で日本語を学び始めると共に、角田柳作のもとで日本思想史を学び、日本研究の道に入る。コロンビア大学にて、1942年(昭和17年)に学士号を取得。コロンビア大学当時はフランス文学も研究していたが、ともに日本語を学習したポール・ブルームから、「フランスに比べて日本は研究者が少ない」という理由で日本を研究することを薦められたという[4][5]。
1941年12月の日米間の開戦に伴ってアメリカ海軍の日本語学校に入学し、長沼直兄の『標準日本語讀本』などで日本語教育の訓練を積んだのち情報士官として海軍に勤務し、太平洋戦線で日本語の通訳官を務めた。
1943年(昭和18年)4月、通訳官として訊問した最初の捕虜が、のちに作家となった豊田穣である。豊田は海軍のパイロットとしてい号作戦に参加しラバウルに移動、4月7日、ブイン基地から九九艦爆を操縦しガダルカナル島飛行場攻撃を行った際、ソロモン方面で撃墜され、アメリカ軍の捕虜になった[6]。
のち、コテージ作戦に同行し、キスカ島撤退作戦の際に日本軍の軍医が悪戯で残した『ペスト患者収容所』と書かれた立て看板を命令に応じて素直に翻訳したため、アメリカ軍は大混乱となり作戦に混乱を生じた。アメリカ軍部隊は緊急に本国に大量のペスト用ワクチンを発注した。また、これが元でキーン自身もペスト感染を疑われ、戦線後方に送られた。彼がこれが悪戯だったと知ったのはそれからかなり時間が経ってからの事であった。その後、沖縄攻略作戦に従軍。通訳時代からの友人にオーティス・ケーリ(のち同志社大学名誉教授)やアイヴァン・モリスがいる[7]。
研究者として
復員後コロンビア大学に戻り、角田柳作のもとで1947年(昭和22年)に修士号を取得。同年、ハーヴァード大学に転じ、セルゲイ・エリセーエフの講義を受ける。1948年(昭和23年)から5年間ケンブリッジ大学に学び、同時に講師を務める。同校ではバートランド・ラッセルに気に入られ、飲み友達として交際した。このころ、E・M・フォースターやアーサー・ウェイリーとも交際。この間、1949年にコロンビア大学大学院東洋研究科博士課程を修了。
1953年(昭和28年)、京都大学大学院に留学。京都市東山区今熊野の下宿にて永井道雄と知り合い、生涯の友となり、その後は永井の紹介で嶋中鵬二とも生涯の友となった。1955年(昭和30年)からコロンビア大学助教授、のちに教授を経て、1992年(平成4年)に同大学名誉教授となった(1987年(昭和62年)から1989年(平成元年)の2年間は国際日本文化研究センター教授も併任)。
1982年(昭和57年)から1992年(平成4年)まで朝日新聞社客員編集委員。1986年(昭和61年)にはコロンビア大学に自らの名を冠した「ドナルド・キーン日本文化センター」が設立された。1999年(平成11年)から「ドナルド・キーン財団」理事長。2006年(平成18年)11月1日、源氏物語千年紀の呼びかけ人となる。2008年、文化勲章受章。2014年(平成26年)に京都名誉観光大使。2017年(平成29年)から田原市博物館名誉館長[8][9]。
東日本大震災と日本国籍取得
2011年(平成23年)3月11日の東日本大震災を契機に、コロンビア大学を退職後は、日本国籍を取得し日本に永住する意思を表明した[10]。2011年(平成23年)9月1日には、永住のため来日し『家具などを全部処分して、やっと日本に来ることができて嬉しい。今日は曇っているが、雲の合間に日本の畑が見えて美しいと思った』と流暢な日本語で感慨を語った。また東北を訪れ仙台市の講演など被災地を訪問して被災者を激励したいとも話している[11][12]。[13]。雅号の鬼怒鳴門は鬼怒川と鳴門を組み合わせて作った当て字である[1]。2012年(平成24年)11月17日、トーストマスターズ・インターナショナル日本支部(District76)は、「このキーンさんの行動に対して、「日本国籍を取り余生を日本で過ごす」という『言葉』(コミュニケーション)と、日本に移住した『行動』(リーダーシップ)により、希望を失っていた日本人に深い感銘と勇気を与えた」という理由で、第一回コミュニケーション・リーダーシップ賞を贈った。
2013年(平成25年)9月21日、菓子メーカー・ブルボンが、新潟県柏崎市にキーンの業績を紹介する記念館「ドナルド・キーン・センター柏崎」をオープンした[14][15][16]。
業績
日本に関する著作は、日本語のものが30点、英語のものもおよそ25点ほど出版されている。近松門左衛門、松尾芭蕉、三島由紀夫など古典から現代文学まで研究対象の幅は広く、主に英語圏への日本文化の紹介・解説者として果たした役割も大きい。英語版の万葉集や19世紀日本文学、中国文学のアンソロジーの編纂にも関わった。
1976年には、日本語版、英語版それぞれの『日本文学史』の刊行が開始された。近世、近代・現代、古代・中世の三部に大きく分かれる。2011年冬より、『著作集』(新潮社、全15巻)刊行が始まった。
文科省公認の高等学校の英語科の教科書にも、その功績が記されている。
ノーベル財団が公開したノーベル文学賞の選考資料(1960年代)においては、エドワード・G・サイデンステッカーとともに日本人文学者の選考に当たって参考意見を求められていたことが明らかになっている[17]。
人物
- 養子
- 浄瑠璃三味線の奏者である上原誠己を養子にしている[18]。
- 本名
- 日本国籍を取得した際、戸籍上の本名は片仮名表記の「キーン ドナルド」[19]として登録した。また、日本国籍取得時の記者会見の席上、「人を笑わせる時に使います」[20]と述べつつ、漢字で「鬼怒鳴門」と表記した名刺を披露した。
- 趣味
- クラシック音楽、特にオペラの熱心な愛好家であり、関連する著書にエッセイ集『音盤風刺花伝』『音楽の出会いとよろこび』(音楽之友社刊)がある。
- 交友関係
- 三島由紀夫とは1957年に知り合って以来、親交深い事で知られている。安部公房も親友として知られていた。
- 友人であった安部公房からは、明治天皇について書くことを告げると、書けば右翼から脅迫に遭うだろうと忠告された。何年かを経て実際書いてみると、どこからも脅迫されず逆に意気消沈したという。
- 交流のあった作家らは、上記の他に谷崎潤一郎、川端康成、吉田健一、石川淳、司馬遼太郎、丸谷才一、篠田一士など。かつて大江健三郎とも親しかったが、大江の態度の変化によって疎遠になった。大江から避けられるようになったことについて『私と20世紀のクロニクル』p.223-224では原因不明としている。ただ、大江の縁があって、安部と終生の親友になれた。1994年の井上靖文化賞授賞式の際には、出席できない予定だった大江が急遽駆けつけてキーンに祝辞を述べた。
受賞・栄典
受賞歴
- 1962年 菊池寛賞
- 1969年 国際出版文化賞
- 1983年 山片蟠桃賞
- 1983年 国際交流基金賞
- 1985年 読売文学賞
- 1985年 日本文学大賞
- 1991年 第2回福岡アジア文化賞 芸術・文化賞
- 1990年 全米文芸評論家賞
- 1994年 第2回井上靖文化賞
- 1997年 朝日賞
- 2002年 毎日出版文化賞
- 2010年 第5回安吾賞
- 2012年 コミュニケーション・リーダーシップ賞
- 2013年 第13回現代俳句大賞
他多数
栄典
- ribbon bar 1993年 勲二等旭日重光章
- 2002年 文化功労者
- 2006年 東京都北区名誉区民
- 2014年新潟県柏崎市名誉市民
- ribbon bar 2008年 文化勲章(外国出身の学術研究家としては初の受章)[21]
名誉博士
- 1978年 ケンブリッジ大学
- 1990年 セント・アンドルーズ大学, ノースカロライナ州
- 1995年 ミドルベリー大学
- 1997年 東北大学
- 1998年 早稲田大学(名誉文学博士)
- 1999年 東京外国語大学
- 2000年 敬和学園大学(名誉文化博士)
- 2007年 杏林大学
- 2011年 東洋大学
- 2012年 日本女子大学[22]
- 2012年 二松學舍大学
- 2013年 同志社大学[23]
著作
日本語の著作
日本の文学 (筑摩書房, 1963). 和訳者 吉田健一 |
日本の作家 (中央公論社, 1972) |
Kobo Abe and Donald Keene, 反劇的人間 (中公新書,1973) |
Ooka Shouhei and Donald Keene, 東と西のはざまで 大岡昇平と対談 (朝日出版社, 1973) |
Tokuoka Takao and Donald Keene, 悼友紀行 三島由紀夫の作品風土 (中央公論社, 1973) |
ドナルド・キーンの日本文学散歩. Column in Asahi Weekly 週刊朝日, 8th Jan 1957 - 26th Sept 1975 |
ドナルド・キーンの音盤風刺花伝 (音楽之友社, 1977)
改題、 わたしの好きなレコード |
日本文学を読む (新潮選書, 1977) |
日本の魅力 対談集 (中央公論社, 1979) |
日本を理解するまで (新潮社, 1979) [?trans] |
日本文学のなかへ (文藝春秋, 1979) |
音楽の出会いとよろこび (音楽之友社, 1980). 和訳者 中矢一義.
改題、 中央公論社 1992. |
ついさきの歌声 (中央公論社, 1981) 和訳者 中矢一義訳 |
私の日本文学逍遥 (新潮社, 1981) |
日本人の質問 (朝日選書, 1983) |
百代の過客 日記にみる日本人. Column in the Asahi Evening News, 4th Jul 1983 - 13th Apr 1984. |
Ryotaro Shiba and Donald Keene, 日本人と日本文化 司馬遼太郎との対談 (中公新書, 1972, 1984)
改題、 世界のなかの日本 十六世紀まで遡って見る 司馬遼太郎対談 (中央公論社, 1992) |
少し耳の痛くなる話 (新潮社, 1986) |
二つの母国に生きて (朝日新聞, 1987) [?trans. 塩谷紘] |
このひとすじにつながりて. Column in the Asahi Evening News, 7th Jan 1990 - 9th Feb 1992. |
古典を楽しむ 私の日本文学 (朝日選書, 1990) |
日本人の美意識 (中央公論, 1990) |
声の残り 私の文壇交遊録 (Asahi, 1992) |
Yukio Mishima & Donald Keene (editor), 三島由紀夫未発表書簡 ドナルド・キーン氏宛の97通 (中央公論社, 1998) |
日本語の美 (中公文庫, 2000) [?trans] |
明治天皇を語る (新潮新書, 2003). 講演録 |
日本文学は世界のかけ橋 (たちばな, 2003) |
Jakucho Setouchi, Donald Keene & Shunsuke Tsurumi, 同時代を生きて 忘れえぬ人びと (岩波書店, 2004) |
私の大事な場所 (中央公論新社, 2005、中公文庫, 2010) |
ドナルド・キーン著作集(全15巻)(新潮社, 2011‐2016)
The collected works of Donald Keene (15 volumes) [excluding 日本文学史 The history of Japanese literature] |
Donald Keene & Koike Masayuki, 戦場のエロイカ・シンフォニー 私が体験した日米戦 (藤原書店, 2011) |
Donald Keene and Setouchi Jakuchou, 日本を、信じる (中央公論新社, 2012) |
私が日本人になった理由―日本語に魅せられて (PHP研究所, 2013) |
ドナルド・キーン―わたしの日本語修行 (白水社, 2014)、共著者 河路由佳 |
英語の著作
原作 | 翻訳 |
---|---|
The Battles of Coxinga: Chikamatsu's Puppet Play, Its Background and Importance (Taylor's Foreign Pr, 1951) | |
The Japanese Discovery of Europe: Honda Toshiaki and other discoverers 1720-1952 (Routledge and K. Paul, 1952) | 日本人の西洋発見 (錦正社, 1957). 和訳者 藤田豊 & 大沼雅彦
日本人の西洋発見 (中公叢書, 1968). 和訳者 芳賀徹 [2nd ed]、のち中公文庫 |
Japanese Literature an Introduction for Western Readers (Grove Pr, June 1, 1955) | |
Modern Japanese Literature: An Anthology (Grove Pr, June 1, 1956) | |
Living Japan (Doubleday, 1959) | 生きている日本 (朝日出版社, 1973). 和訳者 江藤淳 & 足立康
Revised edition published as 果てしなく美しい日本 (講談社学術文庫, 2002). 改訳版・足立康 [?mistake. ?Separate work] |
Major Plays of Chikamatsu (Columbia Univ Pr, January 1, 1961) | |
Four Major Plays of Chikamatsu (Columbia Univ Pr, June 1, 1961) | |
Donald Keene, Kaneko Hiroshi (photography) & Jun'ichirō Tanizaki (introduction), Bunraku: The Art of the Japanese Puppet Theatre (kodansha International, 1965) | 文楽 (講談社, 1966). 和訳者 吉田健一 |
Japanese Discovery of Europe, 1720-1830. Revised/2nd ed. (Stanford Univ Pr, June 1, 1969) | |
The Manyoushu (Columbia Univ Press, 1969) | |
Twenty Plays of the Noh Theatre (Columbia Univ Pr, June 1, 1970) | |
War-Wasted Asia: letters, 1945-46 (Kodansha International, 1975) | 昨日の戦地から (中央公論新社, 2006). 和訳者 松宮史朗. |
World Within Walls: Japanese Literature of the Pre-Modern Era, 1600-1867 (Henry Holt & Co, October 1, 1976)
Second book in the "A History of Japanese Literature" series |
日本文学史 近世篇, 2 vols. (中央公論社, 1976–77). 和訳者 徳岡孝夫 |
Landscapes and Portraits: Appreciations of Japanese culture (Kodansha International, 1978) | |
Meeting with Japan (学生社, 1979) | 日本との出会い (中央公論社, 1972). 和訳者 篠田 一士 |
Some Japanese Portraits (Kodansha Amer Inc, March 1, 1978/9) | 日本文学散歩 (朝日選書, 1975). 和訳者 篠田 一士 |
Travels in Japan (Gakuseisha, 1981) | 日本細見 (中央公論社, 1980). 和訳者 ?? |
Dawn to the West: Japanese Literature of the Modern Era; Fiction (Holt Rinehart & Winston, April 1, 1984)
Third book in the "A History of Japanese Literature" series |
|
* Dawn to the West: Japanese Literature in the Modern Era; Poetry, Drama, Criticism (Holt Rinehart & Winston, April 1, 1984)
Fourth book in the "A History of Japanese Literature" series |
|
Dawn to the West: Japanese Literature in the Modern Era (Henry Holt & Co, September 1, 1987) | |
The Pleasures of Japanese Literature (Columbia Univ Pr, October 1, 1988) | 古典の愉しみ (JICC, 1992). 和訳者 大庭みな子、のち宝島社文庫で再版, 2000. |
Donald Keene with Herbert E. Plutschow, Introducing Kyoto (Kodansha Amer Inc, April 1, 1989) | |
Travelers of a Hundred Ages: The Japanese As Revealed Through 1,000 Years of Diaries (Diane Pub Co, June 1, 1989) | 百代の過客 日記にみる日本人 (朝日選書(正・続), 1984 and 1988). 和訳者 金関寿夫、のち講談社学術文庫, 2011 and 2012. [trans of revised edition] |
Modern Japanese Novels and the West (Umi Research Pr, July 1, 1989) | |
No and Bunraku: Two Forms of Japanese Theatre (Columbia Univ Pr, December 1, 1990) | 能・文楽・歌舞伎 (講談社, 2001). 和訳者 吉田健一 & 松宮史朗 |
Appreciations of Japanese Culture (Kodansha Amer Inc, April 1, 1991) | |
Donald Keene with Ooka Makoto, The Colors of Poetry: Essays in Classic Japanese Verse (Katydid Books, May 1, 1991) | |
Travelers of a Hundred Ages (Henry Holt & Co, August 1, 1992) | |
Seeds in the Heart: Japanese Literature from Earliest Times to the Late Sixteenth Century (Henry Holt & Co, June 1, 1993)
First book in the "A History of Japanese Literature" series |
|
On Familiar Terms: A Journey Across Cultures (Kodansha Amer Inc, January 1, 1994)
Reworking of the 1990-1992 Japanese newspaper column. |
このひとすじにつながりて (朝日選書, 1993). 和訳者 金関寿夫 |
Modern Japanese Diaries: The Japanese at Home and Abroad As Revealed Through Their Diaries (Henry Holt & Co, March 1, 1995)
後で Columbia Univ Press二出版された, 1999 [?revised edition] Japanese edition published first. |
|
The Blue-Eyed Tarokaja: A Donald Keene Anthology (Columbia Univ Pr, June 1, 1996). Editor. J. Thomas Rimer | 碧い眼の太郎冠者 |
On Familiar Terms: To Japan and Back, a Lifetime Across Cultures (Kodansha Amer Inc, April 1, 1996) | |
もう一つの母国、日本へ - Living in Two Countries (Kodansha International, 1999). 和訳者 塩谷紘
English and Japanese bilingual text |
|
Donald Keene with Anne Nishimura & Frederic A. Sharf, Japan at the Dawn of the Modern Age: Woodblock Prints from the Meija Era, 1868-1912 (Museum of Fine Arts Boston, May 1, 2001) | |
Sources of Japanese Tradition: From Earliest Times to 1600 compiled by Donalde Keen, Wm. Theodore De Bary, George Tanabe and Paul Varley (Columbia Univ Pr, May 1, 2001) | |
Emperor of Japan: Meiji and His World, 1852-1912 (Columbia Univ Pr, April 1, 2002) | 明治天皇 (新潮社(上下), 2001). 和訳者 角地幸男、のち新潮文庫
Also published in 4 volumes, 2007. |
Donald Keene with Lee Bruschke-Johnson & Ann Yonemura, Masterful Illusions: Japanese Prints from the Anne Van Biema Collection (Univ of Washington Pr, September 1, 2002) | |
Five Modern Japanese Novelists (Columbia Univ Pr, December 1, 2002) | 思い出の作家たち―谷崎・川端・三島・安部・司馬 (新潮社, 2005). 和訳者 松宮史朗 |
Yoshimasa and the Silver Pavilion: The Creation of the Soul of Japan (Columbia Univ Pr, November 1, 2003) | 足利義政と銀閣寺 (中央公論新社, 2008). 和訳者 角地幸男. |
Frog In The Well: Portraits of Japan by Watanabe Kazan 1793-1841 (Asia Perspectives),(Columbia Univ. Press, 2006) | 渡辺崋山 (新潮社, 2007). 和訳者 角地幸男 |
Chronicles of My Life: An American in the Heart of Japan. (Columbia Univ. Press, 2008) | 私と20世紀のクロニクル (中央公論新社, 2007)
改題:ドナルド・キーン自伝 (中公文庫, 2011). 和訳者 角地幸男 Un Occidental En Japon (Nocturna Ediciones, 2011). スペイン語・訳者 José Pazó Espinosa |
So Lovely A Country Will Never Perish: Wartime Diaries of Japanese Writers (Columbia Univ. Press, 2010) | ? 日本人の戦争 作家の日記を読む (文藝春秋, 2009). 和訳者 角地幸男、のち文春文庫 |
The Winter Sun Shines In: A Life of Masaoka Shiki (Columbia Univ. Press, 2013) | 正岡子規 (新潮社, 2012). 和訳者 角地幸男 |
History of Japanese literature叢書の翻訳の出版
日本文学史
|
翻訳の著作
- 近松門左衛門, The Battles of Coxinga: Chikamatsu's Puppet Play, Its Background and Importance (Taylor's Foreign Pr, 1951)
- 太宰治, No Longer Human (New Directions, 1958)
- 近松門左衛門, The Major Plays of Chikamatsu (Columbia Univ Pr, June 1, 1961)
- 批判的な論評も含まれる。
- 吉田兼好, Essays in Idleness: The Tsurezuregusa of Kenko (Columbia Univ Pr, June 1, 1967)
- 三島由紀夫, Five Modern Noh Plays - Including: Madame de Sade (Tuttle, 1967)
- Chushingura(忠臣蔵): The Treasury of Loyal Retainers, a Puppet Play (Columbia Univ Pr, April 1, 1971)
- 三島由紀夫, After the Banquet (Random House Inc, January 1, 1973)
- 安部公房 The man who turned into a stick: three related plays (Columbia Univ Press, 1975). Original text published by Tokyo University Press.
- 太宰治, The Setting Sun (Tuttle, 1981)
- 源氏物語絵巻 :The tale of the shining Princess (Metropolitan Museum of Art and Viking Press, 1981)
- 安部公房, Friends: a play (Tuttle, 1986)
- 安部公房, Three Plays (Columbia Univ Pr, February 1, 1997)
- 松尾芭蕉, The Narrow Road to Oku (Kodansha Amer Inc, April 1, 1997)
- 川端康成, The Tale of the Bamboo Cutter (Kodansha Amer Inc, September 1, 1998)
- 山本有三, One Hundred Sacks of Rice: A Stage Play (Nagaoka City Kome Hyappyo Foundation, 1998)
- Miyata Masayuki (illustrations), Donald Keene (essay), H. Mack Horton [En trans], 源氏物語 - The tale of Genji (Kodansha International, 2001). Bilingual illustrated text with essay.
- Donald Keene & 小田実, The Breaking Jewel, Keene, Donald (trans) (Columbia Univ Pr, March 1, 2003)
編者
- Anthology of Japanese Literature from the Earliest Era to the Mid-Nineteenth Century (Grove Pr, March 1, 1960)
- The Old Woman, the Wife,and the Archer: Three Modern Japanese Short Novels (Viking Press, 1961)
- Anthology of Chinese Literature: From the 14th Century to the Present Day (co-editor with Cyril Birch) (Grove Pr, June 1, 1987)
- Love Songs from the Man'Yoshu (Kodansha Amer Inc, August 1, 2000)
評伝
- 『ドナルド・キーン 世界に誇る日本文学者の軌跡』河出書房新社〈道の手帖〉、2014年2月
- 『ドナルド・キーン 知の巨人、日本美を語る!』小学館〈和樂ムック〉、2017年6月
- 『ドナルド・キーン 日本の伝統文化を思う』平凡社〈別冊太陽 日本のこころ〉、2017年8月
ドナルド・キーンを演じた人物
脚注
- ↑ 1.0 1.1 “「鬼怒鳴門」と申します、よろしくお願いします”. YOMIURI ONLINE (読売新聞社). (2012年3月8日). オリジナルの2012年3月11日時点によるアーカイブ。 . 2012閲覧.
- ↑ “名誉区民 ドナルド・キーン 氏”. 東京都北区公式 (2006年11月1日). . 2013閲覧.
- ↑ “ドナルド・キーン名誉会員のスピーチ”. 日本ペンクラブ. . 2013閲覧.
- ↑ 春名幹男『秘密のファイル CIAの対日工作(上)』新潮社<新潮文庫>2003年、p.224
- ↑ ブルームさんに関する書籍 ドナルド・キーン先生
- ↑ ドナルド・キーン「わたしの日本語修行」(白水社 2014年)
- ↑ 初めて訊問した捕虜が作家の豊田穣で、ケーリの後ろに隠れて、顔を見せるのも恥ずかしい様子だったという(『わたしの日本語修行)。
- ↑ “広報たはらNo.820(平成29年5月号)『山下市長の元気通信 崋山先生が導いた縁』 (PDF)”. 田原市. p. 15 (2017年5月1日). . 2017閲覧.
- ↑ “愛知)ドナルド・キーンさん、名誉館長に 田原市博物館”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2017年4月4日) . 2017閲覧.
- ↑ “ドナルド・キーン氏が日本国籍取得、永住へ”. YOMIURI ONLINE (読売新聞社). (2011年4月16日) . 2013閲覧.
- ↑ 『読売新聞』2011年9月3日13版37面
- ↑ “永住決めたキーンさんが日本到着「希望持とう」”. YOMIURI ONLINE (読売新聞社). (2011年9月1日)
- ↑ 「告示」『官報』5755号、国立印刷局、2012年3月8日、2面。
- ↑ 公益財団法人ブルボン吉田記念財団
- ↑ 新潟日報 2012年9月22日
- ↑ ドナルド・キーン・センター柏崎 Web
- ↑ 大木ひさよ「川端康成とノーベル文学賞 -スウェーデンアカデミー所蔵の選考資料をめぐって- (PDF) - 『京都語文』No.21、仏教大学、2014年
- ↑ “キーンさん、養子縁組を公表 新潟市出身の浄瑠璃三味線奏者と”. 新潟日報 (新潟日報社). (2013年4月30日). オリジナルの2013年5月13日時点によるアーカイブ。
- ↑ “ドナルド・キーンさん、日本国籍取得 震災後永住を決意”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2012年3月8日). オリジナルの2012年3月8日時点によるアーカイブ。
- ↑ “ドナルド・キーンさんが日本国籍取得”. nikkansports.com (日刊スポーツ新聞社). (2012年3月8日)
- ↑ “Donald Keene, 7 others win Order of Culture” (英語). DAILY YOMIURI ONLINE (読売新聞社). (2008年10月29日). オリジナルの2008年10月30日時点によるアーカイブ。
- ↑ “日本女子大がドナルド・キーンさんに名誉博士号”. YOMIURI ONLINE (読売新聞社). (2012年6月30日). オリジナルの2012年7月4日時点によるアーカイブ。 . 2012閲覧.
- ↑ “同志社大:ドナルド・キーンさんに名誉博士号”. 毎日jp (毎日新聞社). (2013年7月11日) . 2013閲覧.
関連項目・人物
- YOUは何しに日本へ? ご長寿YOUとして紹介されたがインタビューには答えなかった。