ティーピュス

提供: miniwiki
移動先:案内検索

ティーピュス古希: Τῖφυς, Tīphys)は、ギリシア神話の人物である。長母音を省略してティピュスとも表記される。ハグニアースの子[1][2]、あるいはポルバースとヒュルミーネーの子で[3]ボイオーティアのシパイ[1]、あるいはティパの出身[4]

ティーピュスはアルゴナウタイの1人で、アルゴー船操舵手を務めた[2][3]。ティーピュスは航海術に優れていたため、アテーナー自身がアルゴナウタイに加わることを勧めたといわれる[5]

アルゴナウタイがマリアンデューノス人の王リュコスのもとを訪れたとき、予言者イドモーンイノシシに襲われて死んだが、イドモーンを埋葬した日にティーピュスも急な病気で死んだといわれる。ティーピュスの死後、アルゴー船の操舵手はアンカイオスが務めることになった[6][7][3]

脚注

  1. 1.0 1.1 ロドスのアポローニオス、1巻105行。
  2. 2.0 2.1 アポロドーロス、1巻9・16。
  3. 3.0 3.1 3.2 ヒュギーヌス、14話。
  4. パウサニアス、9巻32・4。
  5. ロドスのアポローニオス、1巻106行-110行。
  6. ロドスのアポローニオス、2巻854行-898行。
  7. アポロドーロス、1巻9・23。

参考文献