ケア21
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概要
創業者で現社長の依田平が設立した学習塾の経営会社が前身[1][2]。
設立当初は吹田市、豊中市、東淀川区の府内3拠点であったが、経費を一定額に抑える工夫等により拠点を増やし、兵庫県や東京都にも進出[2][3]。2010年には京都市に進出した[4]。
依田社長の「介護は人材が大事」との考えに基づき、社員やケアマネジャー、ホームヘルパーの人材育成に力を入れている[3]。流通や金融など異業種の中途退職者を積極採用し、営業力の強化に取り組む[5]一方で、事例研修や総合研修などの教育も定期的に行われている[6]。
また社員の待遇改善にも取り組んでおり、給料に成果主義を導入し、利益の一部を報酬として還元したり、業界では珍しいとされる退職金制度を導入している[7][8]。2014年には定年制を廃止した[9][10]。
無料送迎車の運行
ケア21は豊中・吹田市内等において高齢者向けの無料送迎車の定時運行を行っている。最初に運行を始めたのは千里ニュータウン。坂道や階段の多い同地で、病院や買い物等の移動に苦労する高齢者の支援用に始められた[11]。
送迎車の名前は「マイタウンたのしいバス」。ワンボックスカーで駅やスーパー、住宅地などを1周する。60歳以上と付き添い人は無料(ただし、ケア21の登録が必要)。運営費はケア21による負担やバスの広告収入によりまかなっている[11][12]。
事業内容
- 在宅系介護事業
- 訪問介護サービス(ホームヘルプサービス)
- 居宅介護支援サービス
- 施設系介護事業
- 施設介護サービス
- その他
- 福祉用具の販売及び貸与、住宅改修
- 訪問看護サービス
- 医療サポート事業
事業所
- 大阪本社:大阪市北区堂島2-2-2 近鉄堂島ビル10F
- 東京本社:東京都千代田区神田鍛冶町3-3-12 神田鍛冶町千歳ビル5F
- 名古屋事務所:名古屋市中区金山1-15-10 三井生命金山ビル5F
- 福岡事務所:福岡市中央区天神1-15-6 綾杉ビル6F
沿革
- 1993年(平成5年)11月 - 株式会社ヨダゼミイースト(現当社)を設立(学習塾の経営)
- 1999年(平成11年)7月 - 株式会社ケアにじゅういちに商号変更
- 2000年(平成12年)4月 - 訪問介護事業の運営を開始
- 2003年(平成15年)10月 - 大阪証券取引所ヘラクレス上場[1][13]
- 2010年(平成22年)5月 - 大阪本社・東京本社の2本社制
- 同年10月 - ジャスダックスタンダードに移行
脚注
- ↑ 1.0 1.1 「ケア21 ヘラクレスにあす上場」.『産経新聞』.2003年10月15日付朝刊。
- ↑ 2.0 2.1 「ケア21 塾経営の教訓、介護にも(挑む 起業家たち)【大阪】」.『朝日新聞』.2004年2月1日付朝刊、7面。
- ↑ 3.0 3.1 「【起業戦士たち】ケア21社長 依田平さん「介護は人材」教育重視」.『産経新聞(大阪)』.2006年4月4日付朝刊。
- ↑ 「【関西Biz】ケア21 京都の介護施設買収へ」.『産経新聞(大阪)』.2010年7月31日付朝刊。
- ↑ 「【いま、語る関西人国記】ケア21社長 依田 平さん(4)介護事業の充実」.『産経新聞(大阪)』.2007年11月22日付夕刊、経済面。
- ↑ 「【いま、語る関西人国記】ケア21社長 依田 平さん(3)学習塾を全国展開」.『産経新聞(大阪)』.2007年11月21日付夕刊、経済面。
- ↑ 「地域密着の介護サービス――工夫重ねて需要開拓(Next関西)」.『日本経済新聞(大阪)』.2001年11月13日付夕刊、29面。
- ↑ 「我ら上方修正企業 残業禁止 オン集中・オフ趣味【大阪】」.『朝日新聞』.2009年1月15日付夕刊、11面。
- ↑ 「[働くかたち] (1)縮む社会 担う力 ベトナムに移住 懐かしい熱気(連載) 」.『読売新聞(大阪)』.2014年1月3日付朝刊、35面。
- ↑ 「日本の成長 鍵握るシニア雇用」.『フジサンケイ ビジネスアイ』.2016年7月21日付朝刊、36面。
- ↑ 11.0 11.1 「高齢者の足、地域つなぐ 民間企業が無料送迎車 豊中・吹田両市内で定時運行/大阪府」.『朝日新聞(大阪)』.2008年12月3日付朝刊、面。
- ↑ マイタウンバス ケア21ホームページ 2017年1月18日閲覧。
- ↑ 「[ベンチャー新世紀] 元気印 ケア21 福祉事業展開でヘラクレス上場」.『読売新聞(大阪)』.2003年11月11日付朝刊、11面。