キム・ギドク

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キム・ギドク
各種表記
ハングル 김기덕
漢字 金基德[1]
発音: キム・ギドク
ローマ字 Kim Ki-dŏk
英語表記: Kim Ki-duk[1]
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キム・ギドク金 基德김기덕1960年12月20日 - ) は、韓国映画監督脚本家映画プロデューサーである。

経歴

慶尚北道奉化郡で生まれた[2]。17歳から工場で働き始め、20歳で海兵隊に志願。5年間を軍隊で過ごし、周囲から軍人体質と言われるほど軍隊生活に適応していた。1990年、絵画の勉強のためにフランスへ渡った[3]パリで観たジョナサン・デミの『羊たちの沈黙』(1991年)やレオス・カラックスの『ポンヌフの恋人』(1991年)に感銘を受け、映像表現を志すようになり[3]、帰国後、脚本の執筆に没頭。1996年、低予算映画『鰐〜ワニ〜』で映画監督としてデビューした。

2000年の『魚と寝る女』と2001年の『受取人不明』がヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門に出品され、ヨーロッパを中心に評価が高まった。2001年の『悪い男』はソウルだけで30万人を動員するヒットを記録し、翌2002年第52回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門に出品された。同年には『悪い男』に触発されたチャン・ドンゴンの希望を受け、チャン主演で『コースト・ガード』を監督した。2003年の『春夏秋冬そして春』は韓国映画界最高の栄誉である大鐘賞青龍賞の作品賞を受賞。全米では韓国映画史上最大のヒット作となった。2004年には『サマリア』が第54回ベルリン国際映画祭銀熊賞 (監督賞)[3]、『うつせみ』が第61回ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞(監督賞)を受賞した[3]。その後も『』(2005年)や『絶対の愛』(2006年)、『ブレス』(2007年)といった作品を発表。しかし、2008年の『悲夢』の撮影中、自殺未遂シーンを演じていた女優が実際に命を落としかける事故が起きたことにショックを受けて映画製作が困難な状態に陥り[4]、以後の3年間、寒村の山小屋で隠遁生活を送った。

2011年、隠遁生活中の自身の姿を映したドキュメンタリーアリラン』を発表。第64回カンヌ国際映画祭ある視点部門作品賞を受賞した。翌2012年には『嘆きのピエタ』が第69回ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を受賞した[3]

スキャンダル

2017年、キムは『メビウス』に出演予定だった女優から告訴された。訴えによれば、キムは撮影中にこの女優に対して頬を殴るなどの暴力を振るったうえ、予定になかったベッドシーンを強要し、この女優は作品を降板した[5]。キムは役作りのために必要だったことで暴力ではないと主張した[6]が、裁判所は暴力があったことを認めて罰金500万ウォンの略式命令を下した[7]

その後、#MeTooの運動が韓国にも広まった2018年3月に、文化放送の番組『PD手帳』に出演した2人の女優が、キムからセクシャルハラスメント性的暴行を繰り返し受けたと訴えた[8]。キムは番組が報じた内容を否定し、逆に女優2人や番組関係者を名誉毀損などで告訴した[9]

作品

監督

脚本・製作

受賞歴

脚注

外部リンク

テンプレート:キム・ギドク テンプレート:ベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞) 2000-2019