カバディ
カバディ(英: Kabaddi、ヒンディー語: कबड्डी)は、南アジアで主に行われるコンタクト型チームスポーツである。インドの国技でありインドから発祥した。源流はマハーバーラタに遡るといわれ、古代に起源すると考えられている。最も大きな特徴として、競技中に、攻撃者は「カバディ、カバディ、カバディ……」と発声し続けなければならないというルールがある。
カバディのルールの概要
1チーム10 - 12名で、各チーム7名がコートに入り2チームで争う。男子は13m×10m、女子は11m×8mのコートを、長辺の側の中間地点で二分し、両サイドにチームごと分かれて入る。試合時間は、男子は前後半それぞれ20分ハーフで休憩をはさみ5分、女子は15分ハーフで休憩は5分である。
攻撃側のチームは、自分たちのチームからレイダーと呼ばれる攻撃者を1名選び、レイダーが守備側のコートに入る。 守備側の7名はアンティと呼ばれる。 レイダーが「カバディ、カバディ……」と発声し続けながら(この発声を「キャント」と呼ぶ)、守備側のチームのアンティにタッチ(ストラグルと言いポイントを保持している状態)して、素早く自分のコートに戻ってこられればタッチした人数分の点数が入る。 なお、レイダーは一息分でキャントしている間しか攻撃できない。
守備側は、点数が入るのを阻止するために、レイダーの四肢・胴体をつかまえたり(「キャッチング」と呼ぶ)して、レイダーが自陣に戻るのを防げれば1点が守備側に入る。守備側のタッチされた選手及びキャッチングされた攻撃側の選手はアウトとなり、味方が得点するまでコート外で待機しなくてはならない。
守備と攻撃を順番に繰り返し、点数の多い方が勝利となる。
また、公式試合では基本的に体重制限がある。ただ、体重制限を設けない試合もある。
Do or Die Raid
得点しない攻撃(Empty Raid)が3回続くと、3回目に攻撃に行った選手は強制的にアウトになり、相手の得点になるルール。3回目に攻撃に行く選手は、得点しなければアウトとなるため、やるかやられるかの勝負をしなければならない。終盤に点差が開き、勝っているチームが時間稼ぎで攻撃しないのを防ぐのと、膠着した試合でロースコアの物足りない展開になるのを防ぐため、プロカバディで用いられてきた。近年は国際大会でも使われるようになっており、それに合わせ2017年の第11回東日本カバディ選手権大会以降は国内大会でも使われている。
アジア競技大会
- アジア競技大会において、1990年北京大会より正式種目となっている。日本代表は2010年アジア競技大会にて初のメダルとなる銅メダルを獲得した。
カバディを題材にした作品
関連項目
- 国際カバディ連盟 (International Kabaddi Federation)
- 日本カバディ協会
- ヨガ - 「キャント」はヨガの理論が起源とされている
- カバディ日本代表
- カバディ女子日本代表
- アジアアマチュアカバディ連盟 (Asian Amateur Kabaddi Federation)
- モハメド・ヨネ - 2010年からカバディ親善大使を務めている。
外部リンク
- 国際カバディ連盟(英語)
- カバディとは?
- カバディのルール
- 日本カバディ協会
- アジアアマチュアカバディ連盟(英語)