エドガルド・モルターラ

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エドガルド・モルターラ(Edgardo Mortara、1851年8月27日-1940年3月11日)は、カトリック教会司祭。両親はユダヤ人であったが、病気でいのちがあぶなかったためカトリックであった召使の少女が、緊急洗礼を授けた。そのため1858年6月23日、6歳のとき両親のもとから連れ去られて、カトリック教徒として育てられ、司祭となった。

両親のもとからエドガルドを連れ去った警察はローマの命により行動しており、教皇ピウス9世の承認を受けていた。

召使の少女はエドガルドが洗礼を受けずに死んで地獄に落ちないために、洗礼を授けたと教会に報告した。カトリック教会の教義では、この洗礼は有効である。教会法で非キリスト教徒は、キリスト教徒を育てる権限は無い。ローマ・カトリック教会の教義では、誰によって授けられても洗礼は有効であり、洗礼を受けた者はクリスチャンとみなされる。

1912年にエドガルド自身、カトリックがユダヤ人の家で働くことを認めていないことを指摘した。ユダヤ人の安息日の日が土曜日であるのに対して、キリスト教徒の主日が日曜日であり、ユダヤ人が働くことの出来ない日でもキリスト教徒は働けるため、ユダヤ人はこの法を無視してキリスト教徒の召使をやとっていた。