アルタリア (列車)

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アルタリア(Altaria)はスペインの国営鉄道会社レンフェが運行する長距離列車サービスの名称である。1等車にあたるプリフェンテ、2等車にあたるトゥーリスタ、身障者対応設備、カフェテリアなどを備えて、スペイン各地を結んでいる。アルタリアは機関車牽引のタルゴⅣ、Ⅵ、Ⅶ客車で構成され、軌間変更施設を通過することにより従来からスペイン国内で用いられている広軌と後に導入された、高速新線の標準軌との間を直通運転出来るのが特徴である。広軌、標準軌間は機関車は直通出来ないため、付け替えを要する。高速新線上での最高速度は200km/hである。

歴史

アルタリアの原型は1990年代頃にマドリードアリカンテ間に当時最も新しかったタルゴⅥを導入することにより、タルゴ列車のサービスを改善するのに登場している。その後、タルゴ200と再命名されマドリード=セビリア高速鉄道線(Nuevo Acceso Ferroviario a Andalucía)の開業によりウエルバカディスアルヘシラスへ向かう列車に導入されている。2003年マドリード=バルセロナ高速鉄道線( L.A.V. Madrid-Barcelona)がリェイダまで開業すると、現行のアルタリアに再命名され軌間可変車両のタルゴが高速新線から在来路線に乗り入れバルセロナパンプローナログローニョ方面へ直通している。2005年秋にCAF製の軌間可変電車である120系電車が登場すると、2006年にマドリード・バルセロナ間(バルセロナ-マドリード-カディス系統は除く)はアルタリアからアルビアに置き換えられる。その後も高速新線が延伸されるとともに系統の改編や、所要時間の短縮が進められている。