おおやま夢工房

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株式会社おおやま夢工房（おおやまゆめこうぼう）は、大分県日田市に本社を置き、産業観光業を営む企業である。九州旅客鉄道（JR九州）の子会社であり、JR九州グループ。元日田市が出資する第三セクター。

概要

日田市が出資する農業系第三セクターとして、1998年（平成10年）4月に創業。物産販売、酒造業、宿泊業などを営み、2002年（平成14年）11月に日田市の観光施設「豊後・大山ひびきの郷」、2004年（平成16年）12月に開業した道の駅「水辺の郷おおやま」の指定管理者として管理を行っていた[1]。

2013年（平成25年）におおやま夢工房の社長がJR九州の唐池恒二社長に対して、将来的な民営化への協力を要請。2015年（平成27年）11月9日にJR九州がおおやま夢工房を買収することを発表し[1]、12月25日には日田市とJR九州の間で買収の合意書を締結[2]。2016年（平成28年）1月27日に、JR九州が日田市の所有する全株式（全発行株式のうち72.2％）を取得して、おおやま夢工房を子会社化した[3][1]。

その後、10月1日に日田市は「豊後・大山ひびきの郷」及び道の駅「水辺の郷おおやま」の建物をおおやま夢工房に無償譲渡（土地は有償貸付）[4][5]。おおやま夢工房は「豊後・大山ひびきの郷」を2017年（平成29年）5月7日から休業（一部施設は同年3月31日を以て閉店）して改装に着手し[6]、11月1日に「奥日田温泉 うめひびき」としてリニューアルオープンする予定である[7][8]。また、道の駅「水辺の郷おおやま」についても、2018年（平成30年）3月を目途に、物販エリアの刷新、レストランの業態変更及び個室の新設等を予定している[5]。

沿革

  • 1998年（平成10年）4月 - 会社創設[9]。
  • 2001年（平成13年）
    • 10月 - 温泉掘削1号井完了[9]。
    • 12月 - 農産物処理加工施設（リキュール工場）・総合交流ターミナル宿泊施設・体験交流施設がそれぞれ完成[9]。
  • 2002年（平成14年）
    • 3月 - 施設を「豊後・大山 ひびきの郷」と命名。酒造免許取得[9]。
    • 10月 - 温泉施設完成[9]。
    • 11月 - 「豊後・大山 ひびきの郷」オープン[9]。
  • 2003年（平成15年）10月 - 宿泊施設「離れ」完成[9]。
  • 2004年（平成16年）12月 - 道の駅「水辺の郷おおやま」オープン[9]。
  • 2005年（平成17年）2月 - 温泉掘削2号井完了[9]。
  • 2008年（平成20年）
  • 2009年（平成21年）4月 - 梅酒製造タンク2基完成[9]。
  • 2010年（平成22年）10月 - 「おおやま夢くらぶ」が西鉄香椎駅コンコースに移転オープン[9]。
  • 2012年（平成24年）
    • 3月 - 宿泊棟専用風呂施設（檜風呂・岩風呂・石風呂）[9]。
    • 6月 - 2012梅酒全国制覇利き酒大会で高級梅酒が準優勝[9]。
  • 2013年（平成25年）
    • 3月 - 茨城県水戸市の「水戸の梅まつり梅酒大会2013」で「樽仕込 高級梅酒 ゆめひびき」がデザイン部門第1位を受賞[11]。
    • 5月 - ベルギーのiTQiコンテストで国際味覚賞を受賞[9]。
  • 2014年（平成26年）3月 - 大阪府の「天満天神梅酒大会2014」で「ROSE UME LIQUEUR 薔薇梅酒-YUMEHIBIKI-」が梅酒ビジュアル部門1位（大阪市長賞）を受賞[12]。
  • 2014年（平成26年）3月 - 茨城県水戸市の「水戸の梅まつり梅酒大会2014」で「ROSE UME LIQUEUR 薔薇梅酒 -YUMEHIBIKI-」がデザイン部門1位（常陽銀行賞）を受賞[13]。
  • 2015年（平成27年）
    • 9月 - 「全国梅酒品評会2015」で「樽仕込高級梅酒 ゆめひびき」が醸造アルコール梅酒部門 金賞を受賞[14]。
    • 11月9日 - JR九州がおおやま夢工房の買収を発表[1]。
    • 12月25日 - 日田市とJR九州がおおやま夢工房買収の合意書を締結[2]。
  • 2016年（平成28年）
    • 1月27日 - 日田市が所有するおおやま夢工房の全株式を九州旅客鉄道に譲渡。第3セクターから、JR九州グループに移行[3]。
    • 10月1日 - 日田市がおおやま夢工房に「豊後・大山ひびきの郷」及び道の駅「水辺の郷おおやま」の建物を無償譲渡[4]。
    • 10月 - 「全国梅酒品評会2016」で「梅花爛漫プレミアム」が醸造アルコール梅酒部門 金賞、「和紅茶梅酒クレハロワイヤル」がブレンド梅酒部門 金賞を受賞[15][16]。
  • 2017年（平成29年）
    • 5月7日 - 改装のため「豊後・大山ひびきの郷」を休業[6]。
    • 9月1日 - 「奥日田温泉 うめひびき」の本館「七折」、日帰り温泉施設「緑宝の湯」「青軸の湯」が先行オープン[17][18]。
    • 10月1日 - 「奥日田温泉 うめひびき」の本館「織姫」「南高」（各5室）、「梅酒蔵おおやま」が先行オープン[17][18][19]。
    • 11月1日 - 新築の新館「鶯宿」（13室）、離れ「竜峡」（1室）がオープンし、「奥日田温泉 うめひびき」がグランドオープン（予定）[7][17][18][19]。

脚注

  1. ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 大分・日田の農業三セク、JR九州が子会社化へ - 産経ニュース、2015年11月10日
  2. ↑ 2.0 2.1 JR九州が「道の駅」経営へ 大分・日田市の三セク買収 - 日本経済新聞、2015年12月26日
  3. ↑ 3.0 3.1 引用エラー: 無効な <ref> タグです。 「ooyamayumekoubou」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません
  4. ↑ 4.0 4.1 第三セクター改革等先進事例集 (PDF) - 総務省自治財政局公営企業課、2017年3月、p.173-176
  5. ↑ 5.0 5.1 【ニュース】 JR九州子会社のおおやま夢工房、「おおやま夢工房」各施設の改装計画を策定、コンセプトは「奥日田の梅づくし温泉」 大分県日田市 - 遊都総研、2016年6月27日
  6. ↑ 6.0 6.1 施設改装工事に伴う休業のお知らせ - ウェイバックマシン（2017年4月6日アーカイブ分） - 株式会社おおやま夢工房、2017年3月1日
  7. ↑ 7.0 7.1 日田の宿泊施設、11月に改装開業 JR九州 - 日本経済新聞、2017年6月9日
  8. ↑ 豊後･大山ひびきの郷が『奥日田温泉 うめひびき』として生まれ変わります (PDF) - 株式会社おおやま夢工房、2017年5月29日
  9. ↑ 9.00 9.01 9.02 9.03 9.04 9.05 9.06 9.07 9.08 9.09 9.10 9.11 9.12 9.13 9.14 会社概要 - 株式会社おおやま夢工房
  10. ↑ 農商工連携88選・（株）おおやま夢工房 経済産業省
  11. ↑ 結果発表 - ウェイバックマシン（2013年4月9日アーカイブ分） - 水戸の梅まつり梅酒大会2013
  12. ↑ 天満天神梅酒大会
  13. ↑ 水戸の梅まつり梅酒大会2014 受賞商品発表!! - 観光いばらき
  14. ↑ 全国梅酒品評会2015 - 一般社団法人梅酒研究会
  15. ↑ 梅酒2銘柄、全国金賞 日田・おおやま夢工房 - 大分合同新聞、2016年10月19日
  16. ↑ 全国梅酒品評会2016 - 一般社団法人梅酒研究会
  17. ↑ 17.0 17.1 17.2 【ニュース】 11月にグランドオープンする宿泊施設「奥日田温泉 うめひびき」、施設での体験や感想を自身のブログやSNSで情報発信する「PRモニター」限定10組を募集 大分県日田市 遊都総研、2017年9月29日
  18. ↑ 18.0 18.1 18.2 奥日田温泉「うめひびき」
  19. ↑ 19.0 19.1 『奥日田温泉 うめひびき』開業をPRしていただける宿泊モニターを募集します! (PDF) - 株式会社おおやま夢工房・九州旅客鉄道株式会社、2017年9月28日

関連項目

外部リンク



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