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『経済学提要』

Manuale d'economia politica

イタリアの経済学者ウィルフレド・パレートの主著。レオン・ワルラスの著作とともに一般均衡理論の古典。1906年刊。1909年刊行のフランス語版は,本文は A.ボネによるイタリア語版からの翻訳をパレートが校正したものであり,付録はパレートによるイタリア語版の改訂である。

ワルラスの一般均衡理論を展開し,特に消費者理論と厚生経済学において重要な貢献がある。

消費者理論においては,効用関数の可測性,基数性および個人間の効用比較を排除し,無差別曲線と序数的効用関数に基づいて消費者均衡を特徴づけ,スルツキー方程式の粗代替項を導出した。生産者理論において限界生産力説の展開に貢献したが,完全分配定理には否定的であった。

最大の貢献は無差別曲線に基づいてパレート最適を定義し,厚生経済学の基本定理を示唆したことにある。